魔法先生ネギま!
0302話
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言え勝ったのだから。下手をしたら、実は既にその関西呪術協会とやらとネギに関して打ち合わせ済みの可能性もある……と思うのは深読みしすぎか? まぁ、どちらにしろ。
「鉄は熱いうちに打て、か」
「え? どうしたのアクセル君?」
小首を傾げて聞いてくるネギに小さく首を振る。
「いや、何でもない。学園長、そもそも俺との契約はいざという時のネギのフォローだった筈だが、これもそのいざという時に入ると思っていいのか?」
「そうじゃの。ネギ君が特使として京都に向かったとなれば関西呪術協会の方からも妨害に出る可能性がある。そうなるとクラスの皆も巻き込まれる可能性が無いとも言えんし、それはいざという時になると儂は思うんじゃが……どうじゃろう?」
「……」
確かに近右衛門の話通りに事が進んだ場合はクラスの連中にも被害が出る可能性が無い……とは言えない。なら、ここは大人しくネギに協力すべきか?
分かった。そう口に出そうとした瞬間、俺の隣に座っていたエヴァが押し殺したように漏らす声が聞こえて来る。
「くっくっく。なるほどなるほど。そう話を持っていくか。確かにアクセルに対しては効果的かもしれんな。さすがじじぃ。伊達に歳をとってはいないな」
「エヴァ?」
エヴァの含み笑いの理由が分からない俺はそう呼びかける。
「アクセル、忘れていないか? ……いや、お前だからこそ気が付かないのかも知れないな」
忘れている? 俺が? 何を? 俺はクラスメイトを関西呪術協会、エヴァの言が正しいのなら陰陽師から守る。……待て。守る? 誰から? 当然関西呪術協会からだ。だが……
「ほう、自力で気が付いたか」
「魔法の秘匿」
そう。俺の生まれ故郷であるスパロボOGsの世界では念動力が半ばオープンな能力として受け入れられていたが、この世界では違う。魔法にしろ陰陽術にしろ基本的には裏の存在。すなわち秘匿義務というものがあるのだ。
「そう。表の世界に対して魔法の類は秘匿義務が課せられている。もっとも、それを守らないような奴もいるにはいるが、今回の妨害者は関西呪術協会という立派な組織だ。当然秘匿義務に関しては承知しているだろう」
「つまり学園長の狙いは……」
「まぁ、アクセルにぼーやの手伝いをさせる事、だろうな」
エヴァの決定的な一言に、ジロリと近右衛門に視線を向ける。半ば殺気を漏らしたその視線だったが、近右衛門はそれを柳に風とばかりに受け流す。
「フォフォフォ。老い先短い年寄りに向ける視線じゃないのぅ」
「俺を利用しようとした訳か」
「ふむ、確かにそうとれなくなもないが……一応、これは関東魔法協会理事としての判断なのじゃよ」
「……何?」
「知っての通り、儂はアクセル君にネギ君に対するフォローを依頼しておる
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