魔法先生ネギま!
0302話
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がメインの筈だ。だが今のエヴァの説明では、ネギの血をメインとしているように感じられる。そう言えばエヴァは俺の血の件に関してはなるべく秘密にするように言ってたな。これもその一環か。
……まぁ、俺を守るというよりはいざという時に自分の魔力を回復させる手段を確保しておきたいというのが正しいのだろうが。
「ふーむ……なるほどのぅ……」
近右衛門はそう呟くと、目を閉じてその立派な顎髭を撫でながら何かを考えている。
そしてそのまま黙り数分。ようやく考えが纏まったのか口を開く。
「エヴァの希望は理解した。……一応確認じゃが、旅行先はハワイでも構わんかの?」
「……何だと? うちのクラスの修学旅行先は京都で決まっていた筈だろう?」
「それなんじゃがな。実は今年ネギ君という魔法先生が1人いると言ったら先方がかなり嫌がってな」
「えーっ!? ぼ、僕ですか!?」
「ほう。それはつまり関西呪術協会か?」
行き先が京都ではなくハワイ、と聞かされた時の怒気を収めて口元にニヤリとした笑みを浮かべるエヴァ。
「か、関西呪術協会? それって何ですか?」
「ぼーやが使うような魔法を使い、この麻帆良を本拠地としてそこのじじぃが率いているのが関東魔法協会。それに対して陰陽術をメインとして使うのが関西呪術協会だな。縄張り的な問題もあってこの2つの仲は良くない、と言うかはっきり言って悪い。……なるほど。で、じじぃ。ここにぼーやとアクセルを呼んだという事は何か考えがあるんだな?」
エヴァの言葉に頷く近右衛門。
「うむ。儂としてはもう西との喧嘩はやめて仲良くしたいんじゃ。そこでネギ君とアクセル君には特使として西に行って貰いたい」
「特使、だと?」
思わず漏れた声は俺のものだ。
「うむ。何か問題あるかの?」
「大ありだろう。ネギに関してはまだ納得出来るものがないとは言えない。正式にこの麻帆良に修行に来ているんだからな。……それにしても、関東魔法協会の正式なメンバーでは無いネギを特使にするというのは疑問が残るが。だが、俺はこの関東魔法協会にしてみれば、完全なイレギュラーだろう? 実際、俺自身フリーの立場だ」
「確かにアクセル君の言う通りじゃ。なので、もちろんアクセル君に表立って特使として名乗って行動しろとは言わんよ。アクセル君に頼むのは、あくまでもネギ君の手伝いじゃ」
近右衛門の言葉に少しだが納得する。確かに関東魔法協会理事としての立場だと氏素性の知れない俺を正式な特使として任命するのは出来ないだろう。そしてネギに関しては英雄の息子というネームバリューもある。近右衛門は口に出していないが、今回のこの特使というのはぶっちゃけネギの功績稼ぎみたいなものだろう。それでなくても、ネギは昨夜闇の福音と言われるエヴァに模擬戦とは
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