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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第六話 未来のユニット
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すればとんでもない兵器だろう。
が、うまい話はないもので、ミサイルにはミサイルの弱点、ないしは運用上の弱点や欠点が当然ある。
まず第一に、重い。そして嵩張る。結果的にあまり数を携行できない。加えて言うと構造が複雑なので製造や整備に手間がかかる。おまけに誘導するとは言っても100%命中するわけではないのだ。開発初期こそ『ミサイル万能論』がまことしやかに囁かれたが、実戦の結果机上の空論に過ぎないことが証明されている。
「……そうか。夜遅くにすまなかったな、沖田。おかげでだいぶユニットについても理解できた」
「いえ、こちらこそ申し訳ありません。私なんて只の余所者なのに……」
「はっはっはっは!! 何を言っているんだ、沖田。扶桑のウィッチは皆仲間だ。余所者扱いなどするわけがないだろう?」
持ち前の豪快さで笑い飛ばす坂本。
さっそくメモをまとめたらしい整備兵を先に帰すと、坂本と和音も格納庫を後にする。
「そうだ、沖田」
「なんでしょうか?」
「明日から訓練に参加する気はないか? なに、どのみち今のままでは暇なだけだ。おいそれとジェットストライカーを飛ばすわけにはいかんが、レシプロのユニットを扱ってみるのも悪くはないだろう?」
「よろしいのですか!?」
それは和音にとって願ってもない相談だった。故意ではない、それも運命に流されるままここへたどり着いてしまった和音ではあるが、このまま何もせずにいていいわけがないし、和音自身もそれは嫌だった。しかし、まだ実用段階にない筈のジェットストライカーをおいそれと飛ばすわけにもいかない。
「あのストライカーの処遇はミーナとこれから考えるとして、お前自身もどうするかを決めねばな」
それはつまり、ウィッチとして戦うかどうか、ということと同義だ。
力を持ち、守るべきものがあるならば、和音の答えは最初から一つだ。
「ぜひお願いします、坂本少佐」
「うむ。いい心がけだ、沖田。はっはっは!!」
――ロマーニャ基地 司令室
「はい……ええ、どうやら事実のようです……はい……本人の証言もはっきりしています……はい、ええ……ですが、よろしいのですか? ……はい、了解しました。では、そのように」
ガチャン、と電話の受話器を置いたのは、赤い髪を揺らしたミーナであった。
坂本と和音がユニットを相手にしている頃、彼女はカールスラント本国に対し電話を掛けていたのだ。無論、内密の話であるからして、電話の相手が誰なのかは内緒である。
「はぁ……沖田少尉の処遇をどうにかしないといけないわね……」
隊長として、一人のウィッチとして、彼女をこのまま放っておくことはできない。
が、だからといって自分の思うままにできるほど世の中が単純ではない
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