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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第六話 未来のユニット
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促し、隣に立つ整備兵がなにやら素早くメモを取りながら手に持っていた書類と照らし合わせていく。彼らからすれば全く未知の産物だ。この反応も当然だろう。
「リベリオン製? カールスラントではなくてか?」
「はい。ジェットストライカーの製造と運用に関しては、リベリオンとカールスラントが他国と比較して一歩も二歩も先を行っています。扶桑では友好国であるリベリオンの機体を参考にし、欧州ではカールスラントの機体が主力ですね。もちろん、独自開発された機体もありますが」
扶桑においても、国産ジェットストライカーの研究は進んでいる。
たとえば、『F-2』がそれにあたるのだが、本格的な運用と量産は和音がこの時代に飛ばされるより以後の事となるため、まだ和音に詳しい知識はなかった。
「なるほど、そういうモノなのか……して、採用年はいつ頃の物なんだ?」
これは最も気になる部分だろう。和音は冷静に記憶を辿りつつ答えを返す。
「たしか……本格的な運用が始まったのは1976年だったかと。それが扶桑において改修され、私のF-15J型となったのが1980年前後だった筈です」
原型機となったF-15の完成から、改修型の本格運用まで約5年。ジェットストライカーという高い技術レベルを要求されるユニットでこの年数は驚異的だ。
「ふむ――整備班ではどのような見解が出ている?」
「はっ! やはり、現行の技術水準をはるかに上回る物であることに間違いはありません。採用年を聞く限りではおおよそ30年〜40年後の機体ということになりますが、我々では想像できませんね……」
「そうか、わかった」
至って冷静な風を装う坂本だが、内心は非常に驚いている。技術の進歩は時として凄まじい速さで進むことがあるが、その実例をこのような形で見ることになるとは思わなかったのだ。
(いや、案外これが普通なのかもしれんな)
しかし、坂本はふと思い出す。
思えばまだ自分が新米だった頃。宮藤理論が確立される以前は、背中に発動機を背負うユニットが主流だったのだ。それがあっという間に宮藤理論によって開発された新型機に交換され、いまや研究段階であるとはいえジェットストライカーの開発も始まっている。それも、わずかに10年程度の範囲でのことだ。
だとすれば、30年も経つ頃にはきっとこれが主流なのだろう。そう考えれば、何もおかしいことはないのではないだろうか?
「武装はどうなっている? そこにあるのは……盾と一体化したガトリング銃のようにも見えるが……?」
「ああ、これのことですね」
武装についての話になって、坂本は不思議そうな表情でユニットの横に安置された長大な重火器に目を向けた。パッと見の話で言うのなら、それは小型の盾にガトリングをぶら下げたような珍妙
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