第14話 仲良くケンカしなって言うけど……じゃぁ具体的にどうやってケンカすりゃ良いんだよボケがぁ!
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日にちが変わるのは年を取る毎に早く感じると言うが、お子様は皆そうは思わないのが多い。寧ろ、日にちが変わるのが余りにも遅すぎて、まるで一日が4日位過ぎた位の感覚を覚えたりする。
が、その感覚も年を取る毎に無くなって行き、大人になると今度は逆に一日が4時間程度で終わってしまっているような錯覚を感じてしまっていたりする。
予断である。
とにかく、何が言いたいかと言うと……前回のおはなしから既に数時間が経過し、世間では既に朝になっていた次第である。
結局、あの後銀時達は戦闘の疲れと久しぶりの再開の気疲れもあったせいか宿に戻るなりそのまま泥の様に眠ってしまったのである。
故に銀時も楽しみにしていたタダ酒、もとい月見酒を楽しむ事が出来ず仕舞いに終わったと言える。
そんな訳で日は変わり朝となった頃から今回のお話はスタートする。
***
「あ〜、何だろう、この肩の重みは……」
朝から意味不明な肩の重みを感じるのはご存知志村新八である。昨夜の戦闘の際にあんな歯の浮くような台詞を連呼した為に普段よりも気を使ってしまい、その結果として未だにその疲労が抜け切っていない状態となっていたのである。
しかし、其処は新八。何時までも寝ている訳にもいかない。一日はジェットコースター宜しくF1カー並に過ぎていく激動の時代。そんな時代を布団、又はベットと言う名の無人島で過ごす訳にはいかない。人生は一度しかない貴重な代物。ならば、激動の時代を波乗り宜しく華麗にクールにエキサイティングに乗り切るべきである。
とまぁ、そう思っているかどうかは別として、新八は起きたのである。そして、その新八が向っているのは、普段彼がやっているのと何ら変わり無い事。即ち、自分のオーナーである坂田銀時を起こす仕事である。
新八ですらこんな疲労感を感じているのだ。あれだけ派手なバトルをやらかした銀時ならばきっと未だに疲れが抜けず爆睡状態にあるのは間違いないと言える。
「銀さぁん、もう朝ですよぉ〜」
普段どおりの声色と声量で銀時の寝ているであろう襖を開き部屋へと入る。其処にはやはり予想通りと言うべきか、誰でも予想出来る事と言うべきか。部屋の真ん中に敷かれた布団の中で未だに惰眠を貪っている銀時の姿があった。
銀髪の天然パーマに目を閉じてても分かるやる気の無さ。そしてだらしなく開いた口から垂れているよだれなど、明らかにやる気の欠片も感じさせない典型とも言える姿で気持ち良さそうに眠っている銀時の姿がある。
(やれやれ、まぁ仕方ないか。昨夜はあんな凄いバトルをしたんだしねぇ)
新八も銀時の激闘は見ていたので何も言わなかった。銀時は普段は出来る限り自身のパワーを使わないようにダラダラと生きている。が、そ
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