第14話 仲良くケンカしなって言うけど……じゃぁ具体的にどうやってケンカすりゃ良いんだよボケがぁ!
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はい!」
ユーノを肩に乗せ、銀時は走った。それに続き皆もまた後に続き走る。走り出してから数分と経たない内に、広い道路に出た。其処には町の明かり以上に輝くジュエルシードと、それを今正に封印しようとしているフェイトの姿があった。
「お前等!」
「また会ったなぁ。悪ぃがそいつは俺達が頂くぜ。てめぇはさっさと家に帰って寝な。ガキの起きてる時間じゃねぇんだよ!」
木刀をフェイトに向けて突き出し、啖呵を切る。それに答えるように、フェイトは銀時の前に降り立つ。が、そんなフェイトがなのはを見た時、顔色が変わった。
「な、なのは!」
「フェイトちゃん、もう止めようよ。私達が闘いあう必要なんてないんだよ!」
「……ごめん、それだけは聞けない!」
辛い顔をしながらも、なのはのそれを聞き流し、バルディッシュを握り締める。此処で退く訳にはいかない。此処で諦める訳にはいかない。此処で倒れる訳にはいかないのだ。
「アルフはまたあの二人の相手をして! 私は銀時と闘う」
「う、うん……」
返事をするも、アルフ自身乗り気にはなれなかった。前の新八と神楽の言葉を思い出していたからだ。銀時は自分達が思っているような最悪の人間ではない。もしかしたら、話し合えば分かり合えるかも知れないのだ。
だが、フェイトは闘えと言った。フェイトの使い魔であるアルフはフェイトに逆らえない。いや、逆らおうとしたくないと言った方が正しいだろう。
無理やり自分の心を押し殺し、アルフは構えた。
「アルフさん、貴方はやっぱり……」
「あんたの言い分は分かるよ。でもねぇ、私達も退けない理由があるんだよ」
「上等だぁゴラァ! 其処まで物分りが悪いってんなら今度こそ徹底的に叩きのめしてやるよゴラァ!」
最早話し合いの余地はなかった。誰も居ない町を舞台に、フェイトとアルフ。
そして、銀時達万事屋ご一行の激闘が開始された。
何時かの温泉宿での闘いの時と同じくして、銀時とフェイトが一対一で戦いを挑み、アルフが新八と神楽を相手に戦う。
その陣形の中、定春となのはは置いてけぼりを食う羽目となった。
「皆止めてよ! 何で皆が闘わないといけないの? 皆闘う必要なんかないのに、何でなの!」
なのはは必死に叫んだ。こんなの止めて欲しい。そんな思いを胸に叫んだのだ。
だが、無情にもその声は届かず、戦いは続けられた。
***
銀時とフェイトの斬撃は一層激しさを増していた。互いに一撃必殺の威力でぶつかりあい、火花を散らす。
その余波により道は裂け、ビルには亀裂が走っていく。
「まだ懲りてねぇみたいだな! だったらもう容赦しねぇぞゴラァ!」
「それはこっちの台詞だよ。今度こ
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