第1章
旧校舎のディアボロス
第25話 友達救います!
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……それくらい分かってますよ」
そう言うと、イッセーは扉の方へと歩いて行く。
「行くのかい?」
「ああ。止めても無駄だからな」
「殺されるよ?」
「たとえそうなるとしても、アーシアだけは逃がす!」
「良い覚悟、と言いたいけど、やっぱり無謀だ」
「うるせえ、イケメン!じゃあ…」
「僕も行くよ」
「っ!?」
「部長はプロモーションしてもって言っただろう?」
「部長は遠回しに教会を敵陣地と認めてるんだよ。つまり、プロモーションの許可をしたって事だ」
「同時に僕達で兵藤君をフォローする様にって言う指示でもある」
「小猫ちゃんも?」
「……二人だけでは不安です」
「木場、小猫ちゃん……」
「おい、何俺と千秋は行かない雰囲気にしてるんだよ?」
「明日夏?」
「俺達も行くぞ」
「二人も!?」
「やれやれ。昨日も言ったが、水臭いんだよ。俺達を頼れ、たくっ!」
「うん」
「明日夏、千秋……」
「つうか、そう言う事は俺達より強くなってからほざけ」
「ははっ、良い幼馴染みと仲間を持ったよ俺は……」
「なら、行くとするか?」
そう言うと、俺は『雷刃』を、千秋は『黒鷹』を身に付ける。
「千秋」
「何?」
「お前は裏から行け。俺達は正面から行く」
「分かった」
「どうして、千秋だけ?」
「おそらく、裏には堕天使が待ち構えてるだろう。なら、千秋にはその堕天使を相手にしてもらう。その隙に俺達は正面から行く」
「つまり、時間稼ぎをしろって事でしょう?」
「ああ。まあ、別に倒しても良いがな」
「ちょ、ちょっと待てよ、明日夏!?それじゃ千秋が…」
「心配いらねえよ。千秋一人でも問題は無い」
「で、でも……」
「確認できた堕天使は四人、内一人の天野夕麻は教会の最深部にいるだろうから、裏に配置される堕天使は三人になるだろう。あの三人だったら、千秋一人でも勝てる相手だ」
「でも!」
「兵藤君の心配は最もだよ。堕天使三人を一人でなんて……!」
木場が最もらしい事を言ってくる。搭城も木場の言葉に頷いていた。
「はっきり言って、俺からすればあの三人は大した実力は無い。相手を過小評価し過ぎる上に相手の力量も全く把握できない様な連中だ。それに、一番危険なのは俺達の方だぞ?」
「え?」
「はぐれ神父がおそらくかなり人数がいるだろうからな。無論、あの堕神父もな」
「フリードか……」
「それに、勝算もなかったらこんな事は言わねえよ」
「私は大丈夫だよ、イッセー兄」
「千秋……分かった。でも気を付けろよ」
「うん、分かってる」
千秋は微笑みながら返す。
「さてと、行くとするか?」
俺の言葉に皆が頷く。
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