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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十二話】
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「出来たよ、でも約束してくれる?――ボーデヴィッヒさんを絶対助けるって」
真剣な表情で見つめる、力強い言葉で俺に言うシャルル――。
「勿論……約束は守る。だから心配するなよ」
「……うん、わかったよ。じゃあ始めるね?――リヴァイヴのコア・バイパスを開放……エネルギー流出を許可――。ヒルト、村雲のモードを一極限定に。それで天狼を呼び出す事が出来るから」
「……あぁ」
シャルルのぼろぼろになったリヴァイヴから伸びたケーブル、それを首のチョーカー状態の村雲へと繋げる。
繋がったその瞬間――また女の子の声が――。
――ヒルト、村雲の力を信じて……――。
村雲の力を信じる……当たり前だろ?
――うん、そうだね――。
誰だか知らないが――力を貸してくれるか?
そう心の中で俺は問いかける――すると力強い返事が返ってきた。
――うん!もちろんだよ!――。
そう返事をする女の子の声が聞こえなくなると同時に、シャルルのエネルギーが村雲へと完全に委譲された。
「完了したよ、リヴァイヴのエネルギー残量、村雲に全て渡したよ」
そう告げ、ケーブルを抜くと同時にシャルルのリヴァイヴが光の粒子となって俺の身体の周りを回るように虚空へと消えていく――。
「じゃあ次は私の番ね。――多分、殆ど足しにならないかもしれないけど…」
そう言いながら申し訳なさそうに眉を八の字に下げた未来。
それと同時に先ほどのシャルルと同じくケーブルを首のチョーカーに繋げた――。
「気にするな未来、渡してもらえるだけでもありがたい――後は、ハグしてくれればもっと良いがな」
「な、何言ってるのよ!そんなこと、出来るわけないでしょ……」
「ははっ、それもそうか」
バレないようにはしているが、正直……恐怖で押し潰されそうな状況だ。
…エネルギー譲渡されてもIS完全展開は出来ない所かシャルルが言うように天狼だけかろうじて呼び出せるという状況だ。
……だがそれでも俺がやらないといけない。
『やりたいからやる』ではなく、俺だからこそ『やらなきゃいけない』――俺はラウラに仲間だと言い、友達だとも言った。
人によってはウザい奴だと思われたとしても、俺自身がそう思って正しいと思える選択をしているからだ。
流されたからやるのではなく、自主的に――大切な仲間の為にも…やらなきゃいけないんだ。
エネルギー譲渡が完了され、僅かながらエネルギーが回復され、天狼だけを呼び出すと――ずしりと刀特有の重さが手のひらから伝わってきた。
目を閉じ、深く深呼吸するも――やはり恐怖で押し潰されそうになる感覚。
だ
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