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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
アンゴルモア・プロフィット
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敵アイテムなんです!」
「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの名と旗印も記されるのだが、おんしらはノーネームだからの。少々味気ない絵になっておる。」
《へえ〜。便利そうだな。十六夜の水樹が収納できてるてことは・・・》
一輝はポケットと空間倉庫から持っている式神をすべて取り出しカードを向ける。
すると式神は全て光の粒子となってカードに吸い込まれ、ギフト欄に“式神・化×2”“式神・封×1000”“式神・攻×1000”“式神・防×1000”“式神・武×5“の名前が並んでいる。
《これは・・・便利だな。とっさに出せる量は・・・》
一輝はギフトカードを自分の前に掲げ“式神”が出てくるように念じた。すると・・・
「全知であるラプラスの紙片がエラーを起こすはずなど・・・って、な、何だ!この化物の群れは!?」
ギフトカードにしまった全ての式神が出てきた。
「・・・すまん。どれくらいなら一気に出るのかと思ってやってみたら・・・全部出た。」
「じゃあ、こやつらはおんしの・・・?」
「俺の式神だ。すぐにしまう。」
一輝は再びカードを自分の前、式神たちに向け、式神をしまった。
そこで、黙っていた音央たちが
「ところで白夜叉さん。何か、私たちも貰っちゃってるんだけど・・・」
「いただいて良いんでしょうか?」
と白夜叉に尋ねた。
え?別にいいんじゃないの?だって・・・
「何も問題はないよ。今回は新たに召喚されたものたちを試そうと思い、おんしたちもギフトゲームに参加しとるからな。」
ゲームに参加した以上、ギフトを得る権利はあるだろう。
「・・・あの、私たちは今日召喚されたのではないのですが・・・」
「?私の記憶ではおんしらは元からのノーネームのメンバーではないはずなのじゃが?」
「音央さんたちが言っていることは合っていますよ。そして、白夜叉様の言っていることも。」
「?どういうことじゃ、黒ウサギ?」
「その方たちはここへ来る前に、一輝さんが森にあった神隠しのゲームをクリアして仲間にしたんです!」
「それはまことか?」
「?ああ。俺がクリアしてきたけど。」
「・・・そうか。では、いくつか話すことができたのでな。一輝たち三人はここに残ってくれ。黒ウサギの用事はこれで終わりか?」
「YES。この後は皆さんをコミュニティに案内する予定です。」
「では、先に帰っていてくれ。一輝は私が案内するのでな。」
「・・・そこまで迷惑はかけれんな。黒ウサギ、これがセンサーみたいな働きをするから持っていってくれ。」
そういって、一輝は、再びギフトカードから式神を――――今回は紙の状態でだが――――取り出し、黒ウサギに渡した。
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