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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
アンゴルモア・プロフィット
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「私がやる。」
読み終わるや否や、耀がものすごいまっすぐに、指先まで綺麗にそろえた挙手をした。
そして、その目はグリフォンに向いている。
三毛猫や白夜叉が心配や警告をするがどちらのも問題ないと答える。
よっぽどグリフォンに興味があるようだ。

「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ。」
「気を付けてね、春日部さん。」
「頑張ってこい。」
「うん。頑張る。」

そこから、耀はグリフォンと会話をし、その背に跨り、湖畔を一周した後、グリフォンのギフトを得て風を纏って浮き、その後、白夜叉に木彫りを見せたりした後、一輝が皆に配ったココアでまったりとしたりした。
前回あそこできったのに、ダイジェストすぎないか?

「白夜叉様、今日は鑑定をお願いしに来たのですが。」
「よ、よりにもよってギフト鑑定か。無関係もいいところなのだが・・・おんしらは自分のギフトの力をどの程度把握している?」
「企業秘密。」
「右に同じ。」
「以下同文。」
「数だけ。」
「どんな物かくらいは。」
「私もです。」

「うおおおおい?いやまあ、仮にも対戦相手だったものにギフトを教えるのが怖いのは分かるが、それじゃ話がすすまんだろ。少しは後半三人を見習わんかい!」
「別に鑑定なんていらねえよ。人に値札張られるのは趣味じゃないしな。」

はっきりと否定する十六夜とそれに同意するように頷く二人。
白夜叉はそんな三人に困ったように頭を掻くが、突如妙案が浮かんだとばかりにニヤリと笑った。

「なんにせよ、主催者として、試練をクリアしたおんしらには恩恵を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だがコミュニティ復興の前祝だ。受け取るがよい。」

白夜叉がパンパンと拍手を打つ。すると六人の眼前に六枚の光り輝く六枚のカードが現れる。
カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すネームが記されていた。

コバルトブルーのカード逆廻十六夜・ギフトネーム“正体不明(コードアンノウン)
 ワインレッドのカードに久遠飛鳥・ギフトネーム“威光”
 パールエメラルドのカードに春日部耀・ギフトネーム“生命の目録”“ノーフォーマー”
 クロムイエローのカードに寺西一輝・ギフトネーム“無形物を統べるもの”“陰陽術”“空間倉庫・1番〜10番”
 ピーコックグリーンのカードに六実音央・ギフトネーム“夜妖精の女王(ティターニア)
 ピーコックブルーのカードに六実鳴央・ギフトネーム“神隠し”

「ギフトカード!」
「何それ、お中元?」
「お歳暮?」
「お年玉?」
「ち、違います!このギフトカードは顕現しているギフトを収納できる超高価なカードなんですよ!」
「素敵アイテムってこと?」
「一輝さんも、適当に聞き流さないでください!あーもうそうです、超素
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