第3話
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・・・・ギく・・・、ナギ・・・・ん」
心地よく眠っていると、誰かに声をかけられているような気がしてきたので、起きることにする。
「んぅ?・・・・・・・誰ですか?」
「私ですわ」
眠い目を擦りながら、呼びかけていた人物を見るとそこにいたのは朱乃先輩だった。
「あれ・・・・・・朱乃先輩、どうかしましたか?」
眠い目をこすりながら、視線を朱乃先輩に移す。
「よかったら一緒にお昼をと思いまして」
わざわざ、僕の教室までやってきたらしい。僕がすでに誰かと食べ始めていたらどうするつもりだったのだろか? まあ、手間をかけたのに追い返すわけにはいかないので、僕は応じることにした。
Side out
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Side 朱乃
今日はナギくんを昼食に誘った。場所は部室。そして私もナギくんも食べ終わっていた。誘いに行ったときは寝ていたみたいでしたから、寝不足になるようなことがあったようですね。
「そう言えば、誘いに行ったときになぜ寝ていたんですか?」
気になったので、訊いてみることにします。
「あー・・・・・・・。朱乃先輩ならいいですか」
「はい?」
私なら話しても大丈夫な内容の話ですか・・・・・・。
「家にリアス先輩が住み始めたのは知っていますよね」
「ええ。知っていますわ」
「それで、リアス先輩がたまにベッドに潜り込んでくるんですよ。それで眠れなかった。というわけです」
「あらあら、大変ですね」
そう言いながらも、内心穏やかではない。リアスは着実に距離を縮めようとしている。まあ、本を読んでいるうちは大丈夫だと思いますけど。
「よかったら、使いますか?」
私は膝をポンポンと軽く叩きながら言った。好きな男の人に膝枕をするのはある種の憧れですわ。
「えっと・・・・・・・じゃあ、お願いします」
少し、躊躇したみたいですが、眠気には耐えられなかったみたいですね。
ナギくんは私の座っているソファーに移動して、体を横にした。私の膝の上にナギくんの頭が乗る。
「具合はどうですか?」
「悪くない―いえ、とてもいいです」
正直な感想を言うと、朱乃先輩はうれしそうに笑った。
「なら、よかったですわ」
何気なく髪をすくように撫でてあげると、少しくすぐったそうな表情に名なったが、すぐに寝息が聞こえてきた。
「すぅー・・・・・・すぅー・・・・・・・・」
私はそのまま撫で続ける。ゆったりとした時間が流れていた。昼休みは有限だけど、ずっとこのままでいたいと思う。
「朱乃、いるの?」
そ
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