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Fate/Fantasy lord [Knight of wrought iron]
懺悔と願望と安楽と
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ントだと、死後の英霊だと評価しているが、だからといって人外と一括りにするのは早計だろう。幻想郷からすれば、お前はただの能力値の高い人間でしかない。人外とは、人間の定義で測る物差しでしかない。その人間が妖怪にすら匹敵する力を持つここでは、お前もただの人間のようなものだ」

「自惚れるつもりはないが、そうあっさりと言われると流石に傷つくぞ」

「嘘を吐け、歯牙にも掛けていない癖に」

「これでもナイーブなのかもしれんぞ?」

「ナイーブな英雄とか、そもそも素質すら感じられないよ」

神奈子の言葉に、内心驚きを隠せないでいた。
契約をしていない自分の現在のステータスがどんなものなのかは定かではないが、曲がりなりにも英霊である自分の能力値で人間との区別が出来ないというのは不気味だ。
幻想郷には人の身で英霊に匹敵する異分子が存在するに等しいと彼女が豪語したのだ。
私が単に弱体化しているからそう比較されたのだろうか。
少なくともそういう実感はないが、それを証明する手立てもない。

「それに、お前は未来の英雄なのだろう?お前が何十年、何百年後の英雄かは知らんが、過去の事象に関しては観測出来ても、未来を視ることは神であれど容易なことではない。未来では人間がお前ほどの実力を平気で備えているかもしれないと考えれば、そこまで不思議ではない。英雄とは、称えられるに値する功績を残した者に贈られる称号であり、腕っ節が絶対標準とされるわけではないしな」

「それは私が弱いと言いたいのかね」

「そうじゃない。現代と未来では人間の基礎性能に違いがあるかもしれないから、未来ならばただの人間でも英雄となれる素質があるかもしれないという話だ。その時代にとっての化け物としてではなく、一人の人間としてな。とはいえ、お前の実力が未知数なのも確かだが」

………私は、化け物ではなかったかもしれないが、普通ではなかったと自負している。
人間性が破綻していたとかではなく、魔術師としての属性が特殊だったということもあり、元より平穏とは程遠い身分にあったということである。
魔術師の家系の介護がなければ、その希少性からホルマリン漬けになるのは必至。
仮にそれがあったとしても、絶対安全な保証はない。
そういった意味では、悲惨な末路は早いか遅いかの違いだったのかもしれない。
むしろ自分のやりたいことをやれただけでも、まだ幸せだったのだろうか。
………いや、不幸の背比べをしたところで虚しいだけだな。

「………話を戻そうか。それから私は自己を見つめ直す機会が与えられた。その結果、エミヤシロウは存在するべきではなかったのだと、そういう結論に達した。」

「お前、それは―――」

「まぁ、聞け。君が想像しているような過ちは、とある男女によって止められた。そ
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