こうして俺の物語が終わり、始まる
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った。
『……と、友達じゃダメかな?』
その男は泣き崩れそうになったがそれを何とかこらえて断られたのは何故かを理由を聞いたのだ。
『何で私の靴箱の場所知ってるの…気持ち悪いんだけど…怖いんだけど。あと付き合うとかキモイしホントに止めてくれない?』
その男は差し出した手を戻し、顔を上げた
『そ、そうだよね。ごめん…』
そういった後、その女の子はこの教室から出ていき、俺も渋々帰ろうとしていたがゴミ箱に目線を落すと、ラブレターがあり、表紙には色々な罵声の言葉が書いてあるものが捨てられていた。
そして俺が告白したこと。靴箱にラブレターを入れただけで靴箱を漁られたというのが3学年全体に広まっていた……
違った。これは甘くない…すっぱすぎるだろ……いや、これは苦酸っぱいというやつか。想像しただけで気持ち悪くなりそうだ。苦酸っぱいっていう表現するやつってあったっけ?
コーヒーにお酢?抹茶にレモン汁?煎茶にすだち?いや違う。これは、現実にトラウマだろう。いや、自分で何言ってんのって思ってしまった。…それに過去の事だ。俺はもう過去を振り返らないと、そう決めた。
そう、俺は……過去を振り返らない!!いや、見ないの間違いか。しかも現在進行形で。
っていうか俺、可哀想だろ……告白に振られ、変態扱いになり、友達って言っていたのに一向に話しかけてこなかったり。話しかけたかったけど近づいたらその人の友人が変態だからと言って拒絶したんだよ?こんなものが友達なら友達なんていらないよホント。
俺は涙が出ないように顔を上へと向けた。現実は厳し過ぎるだろ……。もっと人に優しくしろよ。それを見ていた雪ノ下雪乃が軽蔑した目でこちらを見ていた。
「……目が気持ち悪いことになっているから鏡で確認した方が良いわよ」
いきなりのセリフで戸惑うが俺はあえてその発言をスルーした。
「で、一体ここは何をする部活なんだよ…」
呆れた目で見てきた雪ノ下は文庫本のページにしおりを挟み、パタッと閉じた。
「そうね。この部活は簡単に言うとボランティア活動する部活動よ」
「ボランティア?ここの生徒の?」
すると小さく頷き別の文庫本と思われるものをカバンから取り出す。
「そうね。生徒でも教師でも誰でもよ」
相変わらず文庫本から目を離さずに受け答えをしている雪ノ下。人と話すときは目を合わせるって教わらなかったの?別に人のこと言えた義理じゃないけどね。
辺りを見渡してみると、この部屋に椅子は沢山置いてあるが、1つだけ雪ノ下の反対側、ドア側の方に椅子がポツンと置いてあった。この部室にも幽霊部員がいるのか…。きっとこの部活の苦労さと厳しさと雪ノ下本人からの暴言により、後を絶ったものなのだろう。…うん、自己保身のためにも明日から来
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