こうして俺の物語が終わり、始まる
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今からどこに行くんですか?」
「奉仕活動を手伝ってもらうのだよ」
奉仕活動…つまりはつまりはあれですよね!メイド服とか着た女の子とか…やっぱ一時思考中断。絶対に違う結果ってことは知っているのでまともに考えると力仕事かもしくは書類整理などのデスクワークか…
「あのー。もし力仕事なら俺体力と筋力に関しては最底辺なので、身体的疲労で学校に来れなくなります」
「安心してくれたまえ。君には力仕事を押し付けるわけではない。それに君の体力など体育の先生から聞いている」
なるほど…つまりデスクワークか?それとも書類整理?どちらにせよ、教師の手伝いとかなんだろうな…。
「俺、自分をより偉そうなやつには近づけない病が……」
「…そう言えばワンピースの最新刊買ってなかったっけ…」
平塚先生は軽くスルーすると扉の前に立つ。そこには標識が書いておらず何の部屋かわからない。そこで平塚先生はノックもせずにガラガラっと音を鳴らして扉を開けノコノコ入る平塚先生。
「悪いが邪魔するぞ」
「先生…入る前にはノックをお願いしたはずですが…」
そう言って呆れたように言ったのが校内一の美少女と言ってもいいほどの人、雪ノ下雪乃だった。透き通るような白い肌。綺麗に整った髪。…情報通りの人だな。そうこの雪ノ下雪乃はこの学校では有名人なのだ。それに俺は俺の敵である人物の名前と顔を忘れはしない。
そう、これは中学1年のころ……
当時入学式が終わり、その次の日から休憩時間には毎日のように携帯のアドレス交換が盛んになっていた。俺もそのビックウェーブに乗って、家族以外のメールアドレスを追加しようと考えていた。そして10分間の休憩時間となってアドレス交換が始まる。俺はさりげな〜く携帯を出して当たりをきょろきょろと見渡した。その時にアドレス交換が終わった女の子がいた。綺麗で淑やかで清楚な少女だった。そしてその少女と目が合ったとき、瞬時に運命だと確証した(思春期によくある自意識過剰)。そして5秒もの沈黙の空間ができてしまった。でも俺は考えた。この場から離れないならもしかして俺と交換したいんじゃね?という発想が生まれていた。そして俺は勇気を振り絞って椅子から立ち上がり
『……よかったら、俺と……アドレス交換しない?』
『いや…何言ってんの?キモイんだけど…あんたと交換したらこっちが汚れるんですけど…。同類って思われたくないし……』
前言撤回。まるで淑やかさも無く、清楚でもない立ち回りだった。それを言った後、颯爽と俺の後ろへと駆けていった。そこにはこのクラスでも目立つようなイケメンカーストだった。つまり、俺を見ていたわけではなく、その後ろの中川君がアドレス交換が終わるのを待っていただけだったのだ…
そうして誰にも気づかれないように俺は静かに席に座
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