第14話 日本にて
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熱田の魔法球を使って修行をし、魔力はともかく、生命エネルギーが人一倍多い夜の一族のすずかは、分身5体(分身符で同時に作れる分身の数は精神エネルギー「魔力」または生命エネルギー「気」の総量の最大値に依存する)が鶴子さまの分身に直接鍛えられるという修行だったらしい。
分身符は最長でも10日で解除してしまうので、鶴子さまはすずかが解除する毎に、自分の分身と毎回死闘を繰り広げ、解除ではなく分身を倒すことによって分身を解いたらしい。
もちろん、鶴子さまの分の分身符は月村から提供され、神鳴流の指南のお礼にそれとは別にもう1枚、つまり計2枚の分身符を毎回ほぼ1週間毎に渡しているそうだ。
生命エネルギーを気(妖気?)に変換できるようになったすずかは、元々の身体能力も合わさってシャレにならない程強く、速くなった。なお、すずかは刀剣ではなく棒というか棍を使う神鳴流杖術の使い手だ。
まぁ何度か立ち合ったけど、念能力全開で「堅」「流」「円」を使って戦えばほぼ全勝だ。ほぼというのは、一度だけ満月時に立ち合った時は、念能力全開でもこちらの反応速度を超えた一撃を喰らい惨敗した。ちなみに鶴子さまには満月時でも勝てないらしい。
☆ ★ ☆
8月16日には、中部魔術協会の若手(オレやすずかも含む)は京都まで行かされた。行って驚いたのは、中部のみならず、関西呪術協会傘下の有望な若手が集められていたことだ。
で、集まって何をしたかというと、送り火と共に京に集った雑霊が百鬼夜行となるのを皆で退治した。百鬼夜行どころか千鬼夜行だったような気がしたが、毎年行われる若手に経験を積ませるための「百鬼送火」という風物詩らしい。
途中、学生服着た犬耳の少年と共闘し、「百鬼送火」後の大宴会でも会ったのでなんか色々話した。
話し中、すずかもやって来て3人で話した。
で、すずかが神鳴流の印可を受ける話しをしたら、「ワイのが強い」とか「女なんて」とか「男は拳で語る」とか言い出した。
意外と負けん気があるすずかもさすがにカチンと来たらしく、「「決闘だ!」」という話しになった。
後で聞いたが、すずか達だけではなく周りでも決闘騒ぎは起きており、これも毎年の風物詩らしい。
結果はすずかの圧勝。
相手の少年も狗族のハーフで影を媒介に式神を召還(狗神とか言ってた)したり、獣人(狼男?犬男?)化したりして奮戦したが、夜の一族の力で神鳴流杖術を使うすずかには敵わなかった。
負けたのを潔く認め、謝罪してきたので、すずかもあっさり許し、改めて3人、友達になった。
もっとも「今度は負けんでぇ」と言ったのはご愛敬か。
なお、すずかとの戦いを見ていた鶴子さまに気に入られ、「基礎がなっ
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