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グラールの神機使い
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 3人は、リトルウィング所有のシャトルに乗り込んでいた。

 しばらく物珍しさにキョロキョロしていたリュウジ……が、すぐに最も大きな椅子にドカリと腰掛ける。

 そしてわざとらしく脚を組むと、不機嫌そうな目を2人に向けた。

「……で?」

「で、とは?」

 シズルが聞き返す。リュウジの脚が、ガンと机に乗った。

「ふざけんな。説明しろよ、異世界云々の話をよ。お前らは何か知ってるんだろ?」

 エミリアが、ちょうどリュウジの向かいの椅子に座る。

 シズルも近くの椅子に腰掛け、ひとまず全員目を合わせた。

「まず、私達の世界の事から話すね……」

 そして、エミリアとシズルは話した。

 グラール太陽系。

 3つの惑星、パルム・ニューデイズ・モトゥブ。

 4つの種族、ヒューマン・ニューマン・キャスト・ビースト。

 資源の要、フォトン。

 それに伴う外宇宙生命体、SEED。

 その影響で生まれた第5の種族、デューマン。

 旧文明人。

 そして……亜空間。

 リュウジは2人の話しを真剣に、興味深く聞いていた。

「そして……私は有人での亜空間航行に、そのカムハーンを倒した私のパートナー、デュラムと共に乗り出したの」

「確かそのカムハーンってのは、シズルに乗り移ってたんだったよな?」

「そう、僕も奴に意識を消されかけたよ」

「でね、私とデュラムは亜空間に飛び込んだんだけど……結局、数キロ離れた位置に飛んだだけで、実験は失敗に終わっちゃったんだ」

 それまで黙っていたリュウジだったが、うーむと唸りながら、片手を口元にあてた。

「……信じらんねぇ」

 リュウジの額に冷や汗が流れる。どれもこれも、とても信じられるような内容ではなかったのだ。

「でも、事実だ。亜空間研究は停滞していたが、君のお陰で進展しそうだよ」

「さぁ、今度はそっちが話す番よ」

 そうエミリアに言われ、リュウジは組んでいた脚を解くと、椅子にもたれかかった。

「俺の世界か……お前らの話しがまだ信じられないからなぁ」

「うーん、なんかいい方法ないかなぁ」

「まぁいい。俺も俺で何とか裏付けるさ」

 そう言ってテーブルに肘を付き、指を組んで口元に当てた。

「何から話した物か……オラクル細胞って言っても、わかんねぇよな?」

「オラクル細胞?」

「あぁ。なんて言えばいいのか……まぁ、簡単に言えばだ。俺達の体ってのは、小さな細胞の塊だよな」

 エミリアが、自分の手を見ながら相槌を打つ。

「オラクル細胞ってのは、その細胞1つ1つに意識があり、物を食って、生命活動する、言わば単細胞生物なんだ」

「じゃあ、あんたが
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