愛と哀 〜集結編〜
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言う」
30分後。作戦会議室に計14人が集まった。
ウィンクラフト兄弟6人、エルヴ、デュオ、トロワ、W教授、ドクトルT、老師・張、以前ウイングΩを製造したドレッド、そしてもう一人は。
「作戦会議を開始する」
作戦会議室のモニター前に立っている男。顔には痛々しい深い傷跡に、左目を隠す眼帯、右目は白黒逆転している。
「私はミシェル・クシュリナーダ、この組織の作戦担当だ」
この男は、1ヶ月前のBFとOZ火星軍の激突で、戦死したと思われていたミシェルだった。
「ドレッド、現状の説明を頼む」
「はい、今BFは宇宙戦艦ミーティアで地球に向かって進行中です」
「ご苦労、では、この組織、『アダムス』の最終目的から説明しよう」
と、モニターに無数の文字列が表示された。
「要約すれば、地球防衛だ」
「防衛って何からだよ?」
デュオが質問した。
「デュオ君…だったかな?まぁ落ち着け…BFが今実行中の作戦は住人類惑星粛清作戦…『オペレーション・ビックバン』だ」
その一言で、9人のパイロットたちは目を丸くした。
「オペレーション・ビックバン……」
何か思い当たる節があるのか、エルヴが呟いた。
「うっ…」
エルヴが頭を抱え込んでその場で意識を失った。
「エルヴ!!」
隣に座っていたサユイラがエルヴの身体を揺らし、声をかける。
「ドレッド、エルヴ君を治療室へ」
「はい!」
ミシェルの指示で、ドレッドがエルヴを運び出そうとした。
「私が一緒に行く」
「いや、サユイラはここにいてくれ」
ミシェルはサユイラを引き止め、話を再開した。
「B作戦の首謀者であるヒイロ・ユイはもはや人ではない」
「どういうことだ?」
元BFのフアラが質問した。
「奴は、いわば強化人間のようなものだ、ウィンクラフト、君たちと同じ…な」
「どういう事だそれ!!」
デュアルが立ち上がり、声をあげた。
「サンクキングダムは知っているね、君たちはその王国で創られたんだよ」
「そんなの―」
「デュアル!!真実だ!!!」
サユイラがデュアルの言葉を遮って告げた。
「兄…さん…?」
クアトロがサユイラの顔色を伺いながら声をかけた。
「サユイラ……」
サユイラのよき理解者だった(今は違うであろう)ミシェルが表情をゆがませる。
「私たち兄弟は、AC195年に既に存在していた…」
サユイラの声色は悲しげだった。
「当時、最も優秀な人間、つまり、ガンダムのパイロットである、ヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー、張・五飛、ミリアルド・ピースクラフト、のクローンをベースに、ZEROシステムとの無線接続、身体能力の限界突破を可能にした強化人間だ」
「待て、それとヒイロと俺たちが同じというのがつながらないぞ、創
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