愛と哀 〜集結編〜
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んでくるニードルがニコラの少し手前で爆発した。
「新手…?」
フィニチアがモニターに目をやるが、見えるのはレーダーに映った4つの光点と、何処からか飛んでくるビームの光線だけだった。
「レーダーの射程外からの攻撃…最新のデータバンクにそれが可能な機種はない…」
ジョニーが、確認するまでもない事を呟くと、ようやくレーダーに5つ目の光点が映し出された。
「すまない、遅くなった」
ニコラのコックピット内に落ち着いた声が響いた。
「遅いぞトロワ」
デュオは、ニコラの装備をビームサーベルの双剣に切り替え、声に答えた。
新たに現れた機体、ガンダムリラは、右手にガトリングとヒートナイフ、左手にビームライフルとビームサーベルを連結した超汎用武装を装備し、額にあたる部分には、ビーム発射口があった。
「デュオ!連携パターン、『自由と正義』だ」
「分かってるっての」
2機のガンダムが左右に分かれ、3機を同時に相手する。
3機の連携と2機の連携がぶつかり合い、互いに1歩も退かないように見えた。が、オルシリーズは、ガンダムの巧みな連携により、徐々に損傷箇所を増やしていった。
その後、オルシリーズは損傷により戦闘継続不可、撤退していった。
一方、ガンダムは、ほぼ無傷で戦闘を終えていた。さらに驚くことに、戦闘はたったの15分で終わっていたのだ。
火星・BF宇宙戦艦ミーティア。
ネオ・バルジと互角の大きさを誇るこの戦艦は、ヒイロ・ユイが今回の戦争のために設計・開発した戦艦で、本体の左右に、可動式の腕のようなものが付いていて、先端には、巨大な砲台があった。
「エル、ワイヤーで固定しました」
ミーティアのブリッジに、紫がかった髪の女が報告に来た。
「発進」
ブリッジの中央奥の指令席にすわっていたヒイロは、ニヤリとして、言った。
「これより、地球攻略、否、地球殲滅を開始する」
その声と共に、ミーティアの各システムが動きだした。
「本当によろしいのですか…閣下」
「あぁ、私の道に間違いはないよ、ナナ…」
ナナと呼ばれた女は涙を流した。
「はい…オペレーション・ビックバン、全ては閣下のシナリオ通りに」
偽装基地の作戦会議室の最前列の席に、サユイラは目を閉じ、座っていた。
そこに、ドクトルTがやってきた。
「早いな」
「ドクトルTか」
ドクトルTはサユイラと通路をはさんで反対側の席についた。
「お前は自分の正体を知っているか?」
「何故それを…?」
ドクトルTはうつむいたまま答えようとはしなかった。
「弟たちは知らないらしい、お前だけだ、兄弟で知っているのは」
ドクトルTは目を閉じて、話を続けた。
「まさかサンクキングダムが、俺たちのコピーを作っていたとはな……」
「言わないでくれ、弟たちには」
「いや、この後全員に
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