第27話 主人公補正は健在のようです
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してやがんだ?ああ!?」
しばらく腰を抜かして俺を見上げていた議員だが、
正気を取り戻すと、指を指して激昂してくる。
「ア、アーカード貴様ァ!!
大人しくしていれば閉じ込めておくだけで許してやろうと思っていたモノを!!」
えー、何こいつ何様?殺して良いよね、一人くらい。
って駄目?ああ、こいつが議員長ね。なら仕方ないか。
「アー、ウン、ゴメンゴメン。どうしたら許してくれる?」
「ふざけおって貴様あああああああ!!!フン!!
ならば墓所の最奥部に行く方法を教えて貰おうか!!まぁ、聞いた所でどうせ教えられんd」
「ああ、そんな事で良いの?
俺があの時風穴開けた所があるから、そこから入れるよ。
もっとも、認識阻害が掛かってるせいで見えないんだけどね。」
「「…………………………………え!?」」
案の定俺の言葉に反応するエルザさんと議員さん。
「え、ちょ、愁磨さん!?合っているか分からないけれど、言って良いの?!」
「……それは、本当なのか?」
「うん、マジだよ。ああ、でも早く行った方が良いぞ。
力を手にできるのは、最初にいった人だけだから。今頃、ここを盗聴してる奴等が先に行って――」
―――と、俺の話しの途中でドダダダダ!とけたたましい音を立てて
走って行ってしまった。
やれやれ、教育がなって無いな。親の顔が見てみたいよ。
「愁磨さん!!どういうつもりなの?!
元老院が黄昏の姫御子の力を手に入れてしまったらどうなるか!!」
議員を見送ると、エルザさんが珍しく声を荒げる。
まぁ、当然か。アリカの妹はエルザさんの妹も同然。
その妹をまた利用されようとして、それを促したのが俺なのだから。
「ククク、安心していいよ。あいつ等は、絶対に辿り着けないさ。」
「え……ああ、嘘だったんですね。良かった……。」
俺の言葉に、安堵した様子のエルザさんだったが、再びの俺の言葉で百面相をする事になる。
「いや、本当の事言ったけど?認識阻害さえ破れば、後は簡単に行けるよ。
ああ、でも安心していいのは本当。あそこには、俺の次に最強の番人がいるから。
まぁ、詳しい話しはここを出てからするよ。」
―――出てから―――
そう言った瞬間エルザさんの顔が曇り、顔を膝に埋める。
「……なら、私が聞いても意味はない事ですね。だって、私は…………。」
――その言葉が、雰囲気が、あまりにも悲痛だった為に、俺は言葉を失ってしまう。
「……エ、ルザ、さん………。」
「ごめんなさい、愁磨さん。私は民の為に―――」
「…エ、
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