第26話 姫と騎士は離れてしまうようです
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「な、何がでしょうか……?」
「いや、なに。」
兵士の肩に手を置き、魔力を(南栄生弁で)ちょろっと出しながら言う。
「立場を弁えていない様なら、切り刻んでやろうと思ってたからさ。」
取り囲んでいた兵士は全員尻もちをつき、真正面に居た人は―――
「ありゃ、気絶してるよ。こいつの渾名今日から弁慶で良いな。
――と、ンなこたぁどうでも良いな。
で、罪状は何になるんでしょうか?元老議員の皆さん?」
クルリと振り向くと、ジジイ共は揃って明後日の方を見る。
てめぇら・・・・。
「エルザ陛下には、父王殺し及び『完全なる世界』との関与、
オスティア崩壊時・周辺の状況報告の虚偽・改竄の疑い。
『白帝』にh「様を付けろ、戯けが。」ヒィ!し、白帝様には、
これら全てへの関与、実行の疑いが………。」
「あっそ、御苦労さん。嘘乙嘘乙。
ほら、さっさと牢に連れてってくれたまえ。職務怠慢はいかんよ?」
再度振り返り、今度は兵士共に言う。
「ック……!さっさと来い!!」
「あ、痛――!」
――と、一兵士が、エルザさんの腕を掴んで無理矢理連れて行こうとする。
バン! ズドォォン!!!
一撃目で掴んでいた手を叩いて吹き飛ばし、ニ撃目で大理石に首まで埋める。
「美女・美少女・幼女への敬意と男としての責務を忘れてオイタしたら、こうなるからね?
―――ワカッタカナ?」(ニィィィッコリ
「「「「「「sir.yes sir!!」」」」」」
ビシィ!と俺に敬礼をする兵士諸君。
「ならばよし。エルザさん、大丈夫?立てます?」
尻もちを付いて腕を押さえてるエルザさんに、手を差し出す。
「あ、ありがとうございます……。」
「さ、牢屋に案内してくれたまえ。」
「「「「こちらであります!!」」」」
兵士四人が先頭に立ち、一糸乱れぬ動きで歩き出す。
俺とエルザさんもそれに続き、地下の石造で出来た牢まで来た。
兵士が鉄格子を開け、再度敬礼する。
「ここであります!!」
「エルザさんからどうぞ。」
「?え、ええ……。」
疑問を抱来つつもエルザさんが入り、続いて俺が入ろうとする。
「お、お待ちください白帝様!別々の牢に入って頂かないと……。」
「いやだ、って言ったら………どうする?」
「も、問題ありません、sir!!それでは!」
バタンガシャンガチャガチャガチャ!!
兵士は急いで格子を閉め、鍵を掛ける。
「「「「「「失礼致します!!」」」」」」
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