入団説明会?
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り蹴破った。ちなみにさっきの音は扉が吹っ飛ぶ音+破片やら色々吹っ飛ぶ音である。
「どーもー団長〜。扉、壊れてたんすけど」
「そうか、そういえば最近たて付けが悪くてね悩んでいたところだ。手間が省けて助かった」
「さいですか、で、用とは何ですか?」
「君の入団についてだが話し合いの結果、君には入団試験を受けてもらうことにした」
「入団試験?まさか団長とやれって言いませんよね?」
「まさか、君には他の団員に相手してもらう。君がよく知る人だ」
「?」
その直後、後ろから誰かが入ってきた。
「失礼します・・・って、団長。何ですかこれ?」
入ってきた人物とは俺おろか、アスナやキリトも知っている人物だった。その容姿は白銀のセミロングの髪、透き通ったブルーの瞳の俺やキリトたちと同じくらいの少女だった。その人物は俺によって蹴破られた扉を見ながら入ってきた。
「ああ、最近たて付けが悪くてね、壊してもらったんだ」
「そういえば最近そうでしたね。で、いったい誰が?」
そう言われると、ヒースクリフは彼女の隣にいる俺を指さした。
「し、シオン君!?」
「よう、エリーシャ。久しぶり♪」
「ええ、久しぶり、じゃなくって!」
「さて、エリーシャが来たところで本題に入ろうか。さて、シオン君。君の相手なんだが・・・」
「まさか・・・」
そのときの俺の顔はほぼ間違いなく引きつっていただろう・・・。
「その通り」
「あ、あのいったいどういうことですか?団長」
「ああすまない。君にはまだ話してなかったな、彼、シオン君の入団テストだよ。その相手を君に頼みたい」
「ええ!?シオン君が、血盟騎士団に!?」
言い忘れていたが、彼女はエリーシャ。血盟騎士団所属のアスナと同じ副団長である。
そして・・・。
「そうだ、“近い条件”のもとで彼の実力を知りたいからね」
そう、“近い条件”。彼女は俺と同じ複数の武器を使うことができるのだ。正確には俺よりは少ないが、それはパワー系の武器のみである。しかし、最近はパワー系の武器にも挑戦してるとかアスナから聞いた。
「分かりました。お受けいたします」
「あの、団長。お願いがあるんすけど」
「何かね?」
「いやたいしたことじゃないんすけど、もし俺がエリーシャに勝ったらなんすけど、そん時は俺から一つ要求してもいいっすか?」
その言葉にヒースクリフは一瞬黙ったが、
「・・・分かった。内容によるがそのときは引き受けよう」
「どうも、そんっじゃ」
そう言って俺は自ら破壊した出入り口から出て行った。
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