魔法先生ネギま!
0301話
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「そ、そうですわね。思い出せないという事はきっとそう重要な内容でもなかったのでしょうし」
こうしていつもとはちょっと違う朝の一時を過ごして学校へと向かうのだった。
「……眠そうだな」
それが学校に登校してきたエヴァを見て出た最初の一言だった。
昨日の戦いの疲れや、寝不足。そして何よりも吸血鬼として朝は苦手なのだろう。そんな具合にマイナス要素に何重にも襲い掛かられた結果、今の目の前にいるような垂れパンダならぬ垂れエヴァが完成したらしい。
「うむ。私は少し寝る。起こすなよ」
そう言い、俺が席に着くや否や机へと倒れ込むようにして夢の世界へと旅立つエヴァ。本来なら家で1日程度は休養を取りたかったのだろうが、登校地獄がそれを許さなかった訳だ。
「おはよー」
エヴァが机に突っ伏した直後、元気な声が教室へと響き渡る。神楽坂と近衛だ。この2人……と言うか、神楽坂は戦いの翌日だというのに元気が有り余っているな。確か聞いた話だと新聞配達のアルバイトもやってるという事だが……
「はい、皆さん。出席を取るので席に着いてくださーい」
そして教室へと入ってくるネギ。
こちらも神楽坂と同じく、まるで昨日の戦いなどなかったかのように元気一杯だった。……神楽坂は途中参加だったが、最初から最後まで戦いに参加していた筈のネギのこの元気さは一体なんなんだろうな。これが若さか、とどこか年寄り染みた風に考えながらも授業を受けるのだった。
「そう言えば、そろそろ修学旅行だよね」
そんな話題が出たのは昼休み。いつものように千鶴の作ってくれた弁当を食べている時だった。俺の周囲には千鶴、あやか、夏美のいつもの3人に昼食時の準レギュラー化している釘宮、柿崎、椎名の3人がそれぞれ弁当を広げている。とは言っても、チア部3人組はどこからか買ってきた総菜パンがメインでたまにこっちの弁当を摘んでいる感じだが。
「いいんちょ、場所ってどこだっけ?」
「京都ですわね。うちのクラスには留学生も多いですし、そして何よりアクセル君やネギ先生も外国人ですもの。ハワイに行くよりは京都で日本文化を学ぶ方が良いとなったではないですか」
釘宮の質問にあやかが答える。そう言えば確かに以前のHRでそんな風に修学旅行先を決めたような気がする。
「じゃ、そろそろ班決めもしないといけないかもね。アクセル君、これ頂戴。……あ、このハンバーグ美味しい。那波さん、これってもしかして手作り!?」
俺の弁当箱からミニハンバーグをひょいとばかりに奪っていった柿崎だったが、その美味さに驚いたのか料理を作っている千鶴へと尋ねている。
その様子を見ながら、仕返しとばかりに柿崎のツナサンドを奪い取る。
「あ、ちょ
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