暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Cそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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†††Sideルシリオン†††
はやてとの朝食や家事を終え、私は集合場所であるフェイトのマンションへ飛んだ。屋上にはすでにフェイトとアルフが待っていたため、「待たせたねフェイト、アルフ。ごめん、そしておはよう」と2人の元に降り立つ。
「ホントだよ! なにやってたんだよ全く!」
「そんなことは良いから、早く行こう。管理局やあの子たちもきっともう動き出してるはず」
アルフには怒鳴られ、フェイトには急かされた。挨拶が欲しかったな、と少しヘコむ。
「判った。じゃあ早速行こうか」
今回回収するジュエルシードの眠る現場、海鳴市の郊外に在る疎林区へ向かう。空から現場入りして結界を展開。確かこの場で覚醒するジュエルシードの暴走体は、鳥のような魔力体だったはず。かつての記憶を呼び覚ましていると、「しっかし、もう変装しないんだねあんた」アルフが私の髪に触れてきた。
「管理局に見られた以上はもう隠す必要ないでしょ。それにこの方が動き易いし」
騎士甲冑は“界律の守護神テスタメント”の聖衣型のままだが、外套と仮面は外している。外套と仮面を創り出すにも魔力が必要だ。しかも部分的な変身魔法より消費が激しいため、この機に捨てた。
「ま、あんたがそれで良いんなら良いんだけどさ」
「アルフ。テスタメント。・・・来るよ、気を付けて」
フェイトが“バルディッシュ”を構え、私たちに注意を呼びかけた。アルフはそれに応じるように私との会話を切り上げて身構え、私は「間に合わなかったかぁ」と嘆息。ま、それも「あんたが遅刻したから、覚醒前に封印出来なかったじゃないか!」アルフの言う通り私が遅刻した所為。それには「ごめん」としか出てこないが、今は「とにかく戦うしかない!」気を取り直して、ケルト十字架型の漆黒の錫杖――第四聖典を構える。
「アイツがジュエルシードの暴走体だね」
「うん。行くよ・・・!」
「あいよ!」
疎林の中から飛び上がって来たのは、ギャアギャアと鳴く巨大な魔力の鳥。フェイトとアルフが飛び出して行き、迎撃行動に入ったのを見送る。
「はあああああ!」
――アークセイバー――
“バルディッシュ”の魔力刃を飛ばすフェイト。しかし魔力鳥は巨体さの割に素早く、魔力刃を回避。だが「セイバーブラスト!」とフェイトが告げると、魔力刃が爆発。煽られた魔力鳥がよろける。そこにアルフが魔力弾――フォトンランサーを撃ち込むが、魔力鳥は器用に翼で容易く叩き落とした。アルフはそれで諦めず、フォトンランサーの連射――フルオートファイアを撃ち込み続け、フェイトもまた避けては叩き落とす魔力鳥に向けてフォトンランサーで追撃。
「ってか、あんたも手伝えテスタメント!」
「アルフ。集中して」
怒鳴るアルフを窘める
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