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駄目親父としっかり娘の珍道中
第13話 早起きは三文の得、夜更かしは三文の損?
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うと下手すると色んな人に怒られるから。只でさえ結構不味いコラボなんだから其処は選んでくれない?」

 バトル中でも構わず危ない発言をする二人のフォローに回る新八の気苦労は同情の限りである。されど、アルフもまた負けてはいない。

「やなこったい! あんたらにあの子は返さないよ」
「何でですか? まさかなのはちゃんを使って僕達を脅迫するつもりですか? 卑怯ですよそれは!」
「誰がそんな事するかってんだ! あの子が居たお陰で、フェイトは変われたんだ! 今まで暗かったフェイトが、初めて笑ったんだ! 遊ぶ事の楽しさ、美味しい物を食べる喜び、生きる事の楽しさを学べたんだ! あの子が、なのはが全部教えてくれたんだ! もし、今あの子がフェイトの元を去ったら、またフェイトは昔みたいな暗い子に戻っちまう。そんなのは嫌なんだよ!」
「アルフさん……」

 アルフの言葉に新八は心を打たれた。しかし、それが隙を作ってしまった。一瞬手の動きが止まった新八に向かい、アルフの鉄拳が叩き込まれる。胸部に直撃した鉄拳の威力のまま、新八は後方に吹き飛び地面に擦れながら倒れる。

「ぐぅっ!」
「新八ぃ!」
「お前も吹っ飛べ!」

 今度は神楽に向かい攻撃を仕掛けた。咄嗟に傘を盾にしてそれを防ぐも神楽もまた後方へと後退させられた。防いだ両手が痺れるのを感じる。やはり力の差があるのは辛い事だ。

「あの子は……なのははずっとフェイトの側に居るべきなんだ。あの子は、フェイトにとって初めての友達なんだ! あたしにとっちゃ、光なんだよ! 太陽と同じなんだよ! だから、お前等には絶対にあの子は渡さない! あの子は、ずっとフェイトの側に居て、フェイトを支えて欲しいんだ! それを邪魔するって言うんなら……」

 其処で言葉を切り上げる。すると、アルフの体が眩い光に包まれていき、その光が消えると、彼女の姿は人間の姿から一変して、荒々しい狼の姿へと変貌した。髪の色と同じくオレンジ色の体毛を持った大柄な狼である。

「あたしは、お前等を叩きのめす! 死んでも知らないよ!」
「お、狼になった! どう言うこと?」

 いきなり人が狼になった事に驚く両名。そんな両名に割って入るようにユーノが来る。

「やはり、君はあの子の使い魔なんだね!」
「そうさ、あたしはフェイトの使い魔。フェイトから魔力を貰う変わりに、フェイトを命がけで守る。そして、フェイトの側に居るあの子も守る! お前等になのはは渡さない!」

 言い終わると同時にアルフが鋭い牙で飛び掛ってきた。一直線にその巨体を神楽に向けてきたのだ。
 その神楽はまだ先ほどの一撃による手の痺れが残っていたのか上手く動けない。そんな神楽に狼の牙が迫る。

「うおぉぉぉ!」

 だが、その前に新八が割って入った。丁
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