―大掃除―
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続きといく……ッ!?」
急いで立ち上がった衝撃からか神の悪戯か、ポケットからとあるデッキケースが明日香の前へと転がっていく。
いつもの【機械戦士】を入れているデッキケースは、俺のベルトにきっちりと保管しているにも関わらず。
「デッキ? 【機械戦士】じゃないみたいだけど……」
「あ、ああ。新しいデッキなんだ」
そのデッキを見られたくない事情がある俺は、何とかそのデッキを返してもらおうと、明日香にありがちなことを言った。
だが明日香がとった行動は、三沢の荷物にあったデュエルディスクに、そのデッキを入れて俺に渡そうとすることだった。
「デュエルしない遊矢? 私が勝ったら、あなたはアイドルカードのことを話す。私が負けたら……そうね、後の掃除は私がやるわ。どう?」
……どうも何も、明日香の手にあのデッキが握られている時、俺には選択をはねのけることなど出来ようもない……アレはそれぐらい重要なものなのだ。
「……解った、受けよう。だからデッキを返」
「それじゃ決まりね」
明日香は口早に俺の台詞を被せて、自分のデュエルディスクを準備し、俺にデュエルディスクを渡して少し離れた。
無駄に広いことに定評のあるオベリスク・ブルー寮だ、一組ぐらいのデュエルならば、スペースには余裕があって余りある。
だがデュエルディスクが戻ればこっちのものだ、早くこのデッキから【機械戦士】に入れ替えさせて――
――デッキが抜けない!
明日香がデュエルディスクを俺に渡す前に、後はデュエルを宣言するだけの状態にしたのだろう、もはやデッキを変えることも適わなかった。
「どうしたの、遊矢?」
……やはり明日香も解っていたか、このデッキに何か俺の秘密が隠されていることを……
「……いや、何でもない」
……やるしかない……【機械戦士】ではないデッキで明日香に勝てるかは解らないが、俺の未来の為にも勝たねばならないのだ。
『デュエル!』
遊矢LP4000
明日香LP4000
「俺の先攻、ドロー!」
デュエルディスクは俺に先攻を示し、カードをドローして六枚の手札を見て、一息溜め息をついた。
「……明日香。デュエルの前に言っていた条件を変更したい」
手札が悪いから、条件を少しでも軽くしてもらおうと思っているわけではなく、手札はこのデッキにしては良い方だ。
「何かしら?」
「お前が負けた時の条件を掃除じゃなくしたい」
そもそも掃除をしてもらうと言っても、残っているのは俺の部屋であり、そこを任せるわけにはいかなかった。
明日香に向かって指を差すと、胸に秘めていた事を言い放った。
「俺が勝ったら…………明日香、お前は去年のコスプレで明日一
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