暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―大掃除―
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 《ドゥーブルパッセ》! その攻撃を私のダイレクトアタックにするわ!」

「……なっ!?」

 そこで明日香が使用したのはクセの強すぎる罠カード《ドゥーブルパッセ》で、スピード・ウォリアーの攻撃はサイバー・エンジェル−弁天−ではなく、そのまま明日香へと向かっていく。
憑依装着−ウィンのダイレクトアタックを受ければ、《ドゥーブルパッセ》の第二の効果を発動するまでもなく、明日香の敗北が決定するのだが……?

 ……と、不審がっている俺の前で、急激に風と一体化していたスピード・ウォリアーが小型化していった。

「二枚目のリバースカード、《ミニチュアライズ》! 憑依装着−ウィンの攻撃力を1000ポイント下げるわ! ……きゃっ!」

明日香LP1250→400

 指定した相手モンスターの攻撃力を1000ポイント下げる罠、《ミニチュアライズ》――その効果に指定された憑依装着−ウィンには、明日香のライフポイントを0にすることは出来なかった……ウィンがミニチュアライズされたのも見てみたかった気もしたが、残念ながらミニチュアライズしたのは攻撃そのものだった。

「《ドゥーブルパッセ》の効果により、遊矢にダイレクトアタック! これで終わりよ、エンジェリック・ターン!」

 そんな邪な考えを持っていた天罰のように、俺はサイバー・エンジェル−弁天−の扇に切られた後、ご丁寧に返却された《ニトロユニット》で爆発するのだった……

「うおおおおおっ!?」

遊矢LP450→0


 三沢の部屋で軽く大爆発を起こして倒れた俺に、明日香は優しく手を差し伸べた後にこう言った。

「デュエル前の約束……覚えてるわよね?」

 その時の明日香の笑顔は、負けても良かったと若干思ってしまう程の笑顔だったと、ここに追記しておく。

 ……この後「サボるな」と万丈目に俺だけが怒られたのは言うまでもない。
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