―大掃除―
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も大量にカードが詰まっていると解る、そこにあったカードたちは……
白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白――
俺は根源的な恐怖を感じて反射的にカードフォルダーを閉じると、きっと幻覚でも見たのだろうと結論づけて、深呼吸してからもう一度カードフォルダーを開いた。
――魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導師ピケル白魔導――
……幻覚ではなかったようだ。
開けても開けても開けても白魔導師ピケルしかないという、ある意味三沢の部屋以上に、精神に異常をきたしそうなカードフォルダーであった。
もちろん三沢のデッキには、シナジーも何もない白魔導師ピケルがゲシュタルト崩壊しかねないカードフォルダーを、もう一度苦笑いをしつつペラペラとめくり返す。
本当に白魔導師ピケルしかないカードフォルダーを、俺はこんなものを見なかったことにしようと、そのまま未練もなく閉じ――
「……ああ、いた。遊矢、私も掃除を手伝いに着たんだけど……?」
――る前に、すっかり全快した明日香が三沢の部屋の扉を開けて入ってきて、バッチリと白魔導師ピケルのカードフォルダーを眺めている変態の姿を視界に捉えた。
……不幸なことにその変態は持ち主ではなく、何故か俺だったのだが。
「へぇ、三沢くんが……何だか意外ね」
その後しどろもどろになった俺の説明を、じっくりと三回ほど聞いた後に明日香は状況を全て理解してくれ、心底意外そうな表情をしていた。
確かに三沢はモテるのに浮いた話が一つもなく、噂には疎いので俺は知らないものの、三沢の『そういう』話題は噂にすらなったことがないらしい。
「まあ、誰にだってアイドルカードぐらいあるさ」
アイドルカードとは、効果やステータスなどは全く関係なく、ただただイラストが気に入っているだけというカードの総称である。
一度こんな話になった時、翔は《雷電娘々》と答えたが、十代は良く解っていないようで《バーストレディ》と答えていたことがあった。
「誰にでもって……遊矢にもあるの?」
明日香のその心から疑問に思っているかのような口調に、俺は自ら墓穴を掘るようなことを言ってしまったのだと気づいた。
下心や後ろめたい気持ちもなく、単純に好奇心で聞いてくる明日香の視線を直視出来ない。
「いや、俺はその……ないさ」
「怪しすぎるわよ、遊矢……でもそう言われると、何だか気になって来たわね」
墓穴から更に墓穴を掘った俺の一言に対し、何だか明日香の目に炎が灯ったような錯覚を覚え、話を切り上げようと急いで立ち上がった。
「さて、掃除の
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