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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幻想御手
Trick18_これでも私、レベル0ですよ
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したいでしょ? 私が代わりにやりますよ。
 佐天さんが起きた時には犯人は刑務所の中なんですから」

『プ! 何言いだすんですか信乃さんは、もう!

 でも、それだった一つだけお願いします』

「はい、何なりと」

『デコピン』

「デコピンって指を弾いておでこに当てるあれですよね?」

『信乃さんの力い〜〜っぱいの痛いのを一発ぶつけてやってください!』

相手を殴ってほしいと言われると思った信乃だが、佐天は意外と可愛いお願いをした。

「はい、その依頼、西折信乃が確かに請け負いました」

どこかの赤色の言葉を真似て、絶対に果たすと誓って信乃は言った。

『よろしくお願いします。・・・なんだか、眠くなってきたな・・』

「お休みの前に親友に何か言ってあげてください。すぐ替わります」

『・・・ありがとうございます』

「はい、初春さん」

信乃は初春に電話を渡した。

信乃と佐天の話を聞いていたのですぐに受け取った。

「この話は盗み聞きしないんで安心してください」

信乃は初春から少し歩いて離れた。

初春たちが何を話しているかわからない。
でも、泣いている初春を見て、犯人を捕まえることを、佐天を助けることを決心した。





電話の後、信乃と初春は急いで佐天の住んでいる部屋に向かった。

到着した部屋に、佐天は穏やかな顔をして眠っていた。

手首に付けたブレスレットを握りしめながら。

「信乃さん・・佐天さんのことお願いしてもいいですか?」

初春が佐天を見て、決意したように言う。

「かまいませんが・・初春さんはどうするんですか?」

「私は今できることを、木山先生のところに行きます!」

「・・わかりました。佐天さんのことは任せてください。

 その依頼も、西折信乃が請け負いました」


つづく

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