襲来
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それはまあ良いだろう。なんだかんだでアリサとサキが言い争っている隣ですずかの心配をしていたらしいから縁自体は出来たはずだ。問題はここからだ。ようやく事が収まろうとしたところで怪しい男子がサキ達に絡んだのだ。それで一応助けてくれとサキからテレパシーが来た。その時オレはトイレに行っていたので全力で現場に向かって走り、2階の窓から飛び降りて構える。
「なのはをいじめるのはどこのどいつだーー!!」
「お兄ちゃん」
構えたところで気付いたが、目の前の男子、こいつは人間じゃない。いや、人間だったが正しいのだろうな。オレを見ると同時に舌を延ばしてオレを貫こうとした。慌てて背後に居たなのはを突き倒しながら転がって回避する。
「なっ、こいつ怪獣なの!?」
「サキ、なのは達を逃がせ!!それから先生にGUYSを呼ぶように、オレはこいつを食い止める」
念力で落ちている石を尖らせて舌を断ち切る。
「おら、こっちだ。来やがれ」
他に投げれそうな石を確保し、避難経路から離れるように走る。時折周囲に落ちている物を拾ったり開いている窓から教室に飛び込み、チョークやペンなどの投げやすい物を調達しては投げつけて校舎内を走り続ける。付かず離れずに怪獣らしき生物を誘導する。今まではこんな事をした事がないので精神的に疲れが溜まっていくのを感じながら校舎から皆が避難するのを待ち続ける。
「はあ、はあ、もう大丈夫か?」
流れる汗を払いながら後ろを振り返る。そこには3体に数を増やした怪獣らしき生物が未だにオレを追ってきていた。そしてその内の1体の右腕が人間の物から鉤爪の様な物に変化していた。
「こいつら、まさか!?」
「坊主、伏せろ!!」
こいつらの正体に気付くのと同時に背後から大声で伏せろと叫ばれたので急いで伏せる。同時に頭の上を赤い弾が通過する。一般人には見えない早さだろうがウルトラマンであるオレには普通に見える速度だ。そのまま赤い弾はスペースビースト共に命中してその四肢を奪っていく。
「坊主、こっちに来るんだ!!大木、坊主を避難させろ。相沢はこのままオレと一緒にこいつらを始末するぞ」
「「G.I.G」」
オレはそのまま大木と呼ばれた女性隊員に連れられて皆が避難している場所に連れて行かれた。避難場所に行くと一番になのはがオレに抱きついて泣く。オレはごめんと謝りながらなのはをあやす。サキにも一言ありがとうと伝える。今度家のシュークリームを持ってお礼に行こうと思う。
それにしてもスペースビーストまで現れたか。根源的破滅招来体に加えてスペースビーストまで現れたとなるとますます地球での戦闘が増えるだろうな。やはり、父さんみたいにウルトラマンを増やすか?だが、選択を誤れば被害を齎す上にオレ自身の弱体にもつながる。なら
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