襲来
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しか居ないですから」
「その知り合いを作る為にもクラスに戻ったらどうだ」
「知り合いの知り合いを自分の知り合いにする方が楽だからいいでしょ」
「……構わんが余計な事はするなよ。特に妹に何かあったら、お前らの母星にまで攻め込んでやるからな」
「おおう、すごい殺気が、そんなに妹さんが大事なんですね」
「理解出来たなら、言わなくても分かるよな」
「分かってるから念力緩めて緩めて。何もしないってば」
「警告はしたからな」
なのはのクラスに顔を出すと、すぐになのはが駆け寄ってくる。
「お兄ちゃん」
「はいはい、一人でも大丈夫だったか、なのは」
「うん。お兄ちゃん、そっちの人は?」
「は〜い、初めましてサキ・メトロンです。貴方のお兄さんと同じクラスでちょっとした知り合いですよ。仲良くしてくれると嬉しいです。お近づきの印に、はい眼兎龍茶」
そう言ってサキがどこからともなく缶入りのお茶を取り出した。ウルトラマンの力で調べた限り、変な成分は確認されなかった。というか既にあるんだなそのPB商品。もしかしてメトロン星産なのか?
「えっと、ありがとう」
差し出された缶を悩みながらもなのはは受け取る。ただそのまま開けて飲もうとはしない。まあ、なのはは未だに缶を自力で開けれないからな。
「結構おいしいですよ」
サキも自分の分を開けて飲み始める。ついでにオレにも一つ渡してきたので開けてなのはに手渡す。
「ほら、開けてやったぞ」
「ありがとう、お兄ちゃん」
なのはが持っている開いていない方の眼兎龍茶は開けないでおく。どうせなのはが飲みきれないだろうからな。
「あっ、おいしい」
「でしょう。お気に入りなんです」
「それで、なのは、友達は出来そうか?」
「えっと、その」
「出来そうにないと」
「あぅ」
「大丈夫大丈夫、私は友達だよ、なのはちゃん」
サキがなのはの手を握ってぶんぶんと振る。何か企んでいるのかと邪推しそうになるが、そのような雰囲気は感じられないし、何よりサキの性格がなのはに良い影響を与えるかもしれない。零しそうになっている眼兎龍茶を取り上げておき、一口すする。
「……悔しいけど旨いな」
そんな感じでサキと知り合ってから数週間の時が流れた。サキの宣言通り、メトロン星人は悪事らしいことは行わずに本当に調査だけを行っている。調査とは別に眼兎龍茶の販売はやってるけど、それ位なら問題ない。
そして、とうとう原作でのイベントの一つであるアリサとすずかの喧嘩が発生したのだが、色々とイレギュラーが発生した。まず、喧嘩の仲裁に入ったのはサキで、なのははその場に居合わせただけだ。
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