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勇者はISから世界を救いに行く
前世で何を思う
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ものは我先にと走り出しす。

そして  ドゴォォォォ!!!

一筋の赤い光が地面をなぞり地面が爆ぜた。

「にげろー!!」

「誰か助けてくれー!」

「邪魔だ!どけ!」

目の前の通りは一瞬で騒然となった。

「・・!」

名前を呼ばれた。だが何と聞こえたか。本人には分からない

「クリスが居ないんだ、すぐそこの街灯の下にいるように言ったのだが」

街灯の下は遮蔽物も無くこの流れには小さい子供なら一呑みであろう

「この人混みじゃきついな、もう少し待とう」

「だが!クリスはまだ」

その言葉を

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

子供の悲鳴が遮った。

「クリス!!」

トゥルーデは走り出した。

「ちょ!待て!」

人混みを無理矢理かき分けて突っ走る。路地に入り走る

出口の向こうは無残にも破壊され尽くされていた。

「クリス!?」

路地の脇に倒れていた子をトゥルーデが抱えている。

「気を失っているようだな、お前は避難所に走れ」

「お前はどうする」

「引き付ける役が必要だろ」

その視線の先は動きそうな車に向けられていた。

「帰れるかどうかは自信ないが絶対また会える、だから行け」

彼女の彼を見上げる顔は心配をするがやがて覚悟を決め

「必ず、会いに来るんだぞ」

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