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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十二話 親子対決!?速いのはどっちだ!?
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なり難しいが、敢えて例えば数値化したとして表すならば、エクセリオンモードとブラスター3の負荷を足して二乗したものを更に二乗するよりも大きい。と言えば、どれほど危険な行為かは理解できるだろう。

そしてこの魔法がクラナにしか使えない理由は、此処にあった。クラナには……その負荷が殆ど無いのだ。その理由は、今フェイトが見た景色に関係が有る。

フェイトの目の前で加速魔法を使ったクラナの周囲には、一切の魔力光が無い。放出によって表れる霞みのような可視魔力も、あるいは魔法の使用時に現れる筈の魔法陣も一切が、フェイトの視界には存在していなかった。

しかしこれは、そのどれもが展開されていない訳ではない。正確には、“見えない”のだ。

無色の魔力(インビジブル・マギ)
クラナの持つ希少能力(レアスキル)、とでも言うべきか。
公式には希少能力としては登録されていないのだが、少なくとも希少である事には間違いのないそれ。クラナにのみ宿る、きわめて稀な性質の魔力だ。
まず、クラナのリンカーコアから生成される魔力には、魔力光が無い。と言うか、クラナの魔力は、水や氷などよりもずっと純度の高い、“無色透明”なのだ。故にそれを管理局と周囲の人々は、無色の魔力と呼んでいる。

そしてこの魔力は、身体に溶け込ませた際に、身体に掛かる負担が非常に低い。此方も正確に数値化されている訳ではないが、通常の魔力と比ベルトその差たるや推定でも約千分の一以下。それこそ、全くないと言っても過言ではないほどに身体に対する負担の少ない魔力なのである。だからこそ、クラナでなければ加速魔法は使えない。と言うわけだ。

ちなみにこの無色の魔力には、まだほかにも幾つか特性が有るのだが、まぁそれに関しては後々に語るとしよう。今は、フェイトとの戦闘を覗いて行くこととする。

「!」
「ふっ……!」
息を一息に吐いて、一気に突進したクラナを迎撃するように、フェイトガアサルトフォームのバルディッシュを振るった。金属と金属がぶつかりあうような鈍い音がして、距離の詰まった互いの間に火花が散る。
元々、クラナもフェイトも近接戦闘には強い。
一応フェイトの専門は中、近距離と言う事にはなっているが、彼女自身、近距離戦には自信が有った。
それが証拠に……

「ふっ!」
「はぁっ!」
コンパクトな五連のジャブから、振り下ろしの拳。それぞれを、バルディッシュの柄で、最後の振り下ろしは対抗させるような振り上げで受ける。

打ち込みつ捌きつつ、二人は考える・

『隙が無い……!打ち込んで踏み込んでも全部防がれる……読まれてるって言うよりは……』
『うん。良い感じ、狙いも甘くないし、やっぱり昔とは違うみたい……でも……』
互いに思いながら、クラナが大きく拳を引いた。踏み込みの大きな一撃
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