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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十二話 親子対決!?速いのはどっちだ!?
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ると、必要も無いのに多量の魔力を使用してしまい、無駄に沢山の魔力量を使ってしまうなのでそれを制御する為にと付けられたのが、あのギアシステムなのだそうだ。

と言うのは、クラナの母親と、アルを作ったマリエル・アテンザ女史から聞いた話なので、恐らく本当の話だろう。そして、此処からクラナのつなげて来る彼の十八番とも言うべき魔法が……

[Acceleration]
クラナから魔力が一気に放出されたのが、フェイトにも分かった。しかしそれは即座に彼の中へと収束し、収まる。
今のがクラナがもっとも得意とする身体強化魔法。通称“加速魔法”だ。自身の身体の動きと、そして自らの“思考速度”を魔力によって上昇させる。身体強化魔法の頂点の一つともされる魔法である。

この魔法が、何故クラナのような一般人に使えるのか、と言う疑問について、読者諸君には今から説明せねばならないだろう。
正確に言うならば、この魔法をクラナが使えると言うよりは、逆。
この加速魔法は理論上、“クラナにしか使えない”魔法なのである。

さて、この加速魔法の基本構築はこうだ。
魔力を、全身の筋肉や骨、臓器、皮膚に直接リンカーコアから溶け込ませ、尚且つ神経系にも魔力を持って直接介入。体内の思考クロックをはね上げるとともに、超高速の軌道に耐える事の出来る強化状態の体を作りだす。

しかし、通常の魔導師がこれを行うのにはかなり大きなリスクが伴う。
通常の身体強化魔法の理論は、外部に魔力を展開し、それを使って自らの腕力や速力を強化。同時にその反動から体を守る……言わば、パワードスーツのそれに近い……魔力と言う万能のパワードスーツを着込むことで、自らの体を強化するわけだ。
対し、クラナの身体強化はどちらかと言うと体そのものをロボットに変える。と言った方が正しい。自らの身体に直接魔力を溶け込ませ、身体を内側から強化し、尚且つ神経に介入して、思考速度まで跳ね上げるのだから。

無論、この強化法はやってみればクラナのようにメリットが多様にある。
思考クロックを引き上げる事に関するメリットは言うまでも無いし、身体そのものを強化するのだから、身体その物の強度が上がると言う事はつまり直接物理的な破壊力の増加も見込めない訳ではない。

では、それを皆が使わない理由となるリスクについてを話そう。
簡単に言えば、通常の魔導師がこれをやるのは、身体への負担が高すぎるのだ。
筋組織や骨組織、等に直接魔力を溶け込ませて身体を使う事は、過剰な魔力をオーバーロードすることで強行な自己強化を行うブラスターモード等よりも身体への負担が大きい。
その負荷を具体的に数値化して表す事は、そもそも理論的な危険性を聞いた時点で公式に(非公式な方面については、敢えて言及しない)それを実践した人物が一人も居ないためか
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