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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十二話 親子対決!?速いのはどっちだ!?
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模擬戦一戦目。エリオとキャロは飛行訓練で……」
そう言うと、なのははクラナの方を向いて、微笑んで言う。
「クラナは……フェイトちゃんと、一対一で模擬戦で、大丈夫?」
「…………!」
表情にこそ極少なくしか出さない物の、クラナは内心で目を見開いた。
てっきり端の方で一人で訓練していろ言われると思っていたのに、いきなりフェイトの相手!?
「……クラナ?」
しかしクラナの沈黙をどう取ったのか、なのはは少し不安げな声でクラナの名を呼んだ。それに対して、クラナは慌てたように返事をする。
「は、はい……っ」
「……うん。それじゃ、訓練開始!」
そう言うと、なのはとスバル、ティアナは西の方へ。エリオとキャロは上へと、それぞれセットアップして遠ざかって行き、その場にはフェイトとクラナが残される。
「それじゃあ……始めようか。クラナ」
「はい。よろしくお願いします!」
普段の彼からは予想も出来ないような覇気の有る声で頭を下げられ、フェイトは一瞬面食らったように目を見開く。が……それは本当に一瞬で、軽くコクリと頷いて答えた。
「うん。よろしくお願いします」
そう言うと、二人は15Mほど遠ざかってそれぞれをデバイスを取り出す。
フェイトの持つ三角形のスタンバイフォームのバルディッシュと、ペンライト型のアルが、それぞれの主に自らの準備が出来ている事を伝える。
[Get set]
[Stand by]
「うん」
「ん」
フェイトがばバルディッシュを掲げ、クラナがアルを投げた。
「バルディッシュ・アサルト、セット・アップ!」
「……アクセルキャリバー!」
[Yes sir]
[Set up]
フェイトの体を金色の光が、クラナの周囲の景色が歪み、それぞれのバリアジャケットを展開した二人がその場に立つ。
「それじゃあ……模擬戦、開始!!」
フェイトの声で久々の親子の戦いは始まった。
────
『アル!』
[First gear unlock]
ブシュウ!と音を立てて、クラナの脚鋼から煙が上がる。アインハルトには何であるか分からなかったそれだが、フェイトはその機構の意味を知っていた。
「(ギア・システム……)」
クラナのバリアジャケットの特徴である、手足に付いた其々の手鋼と脚鋼。これらの内、脚鋼について居る左右五つずつ。合計十個の突起がギア・システムである。
その全ては、クラナが魔力を使用する際の所謂目安とも言うべきもので、ギアのロックが一つ解除されるたびに、クラナは自身が解放する魔力を倍加させていくのだ。
何故にそんな面倒な機構がアルについて居るかと言うと、簡単な話、クラナが魔力の使用量の調整が極端に下手な人間だったからである。とフェイトは聞いて居た。
常に解放状態で居
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