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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十二話 親子対決!?速いのはどっちだ!?
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やはり優等生。本は大切にするべきものと理解しているのだろう。落とした本を慌てたように拾うコロナに、リオとルーテシアが駆け寄る。
「うぅ……ごめんなさい本さん……って、あ!この本!!」
「え?」
「?……あぁ、ヴォルクスワルド英雄伝ね」
微笑んで言ったルーテシアに、リオが首を傾げた。
「ヴォル……?」
「リオ、知らないの!?」
「え!?あ、うん……」
と、そのリオにコロナが凄まじい勢いで食いつく。コクコクと頷いたリオに、コロナは喜々として語りだした。
「《破軍騎士》ヴォルクスワルド!!さっき話してたクラウス・イングヴァルトとかより一つ前の時代の人で、数ある“騎士”って称号を持ってた人達の中で最強の騎士って呼ばれてた人だよ!!」
「へ、へぇ……そうなんだ……」
「あら、コロナってもしかしてヴォルクスワルドのファンなの?」
「うんっ!カッコいいよね〜」
うっとりした表情で言ったコロナに苦笑しながら、リオは聞いた。
「そんなに有名な人なの?」
「武勇伝を数えてたらキリがない。ってくらいにはね。間違いなく、ベルカの歴史上でも偉大な英雄の一人よ」
「へぇ〜」
ルーテシアの説明に、感心したようにリオは頷いた。試しにコロナが開いたページには、薄い金色の短髪に、ハルバードを構えた、ごつごつとした顔の男が睨むような眼で此方を見ている絵が有った。
「さ、それも良いけど、今は陸戦場に行こう?模擬戦終っちゃう」
「あ、そうだった!」
「ルーちゃん!後でまた読みに来ても良い!?」
「勿論!」
元気よく返事をしたルーテシアに嬉しそうに頷くと、コロナは本を元あった場所に戻し、三人は元気よく部屋を出て行った。
────
さて、所変わって、此処は陸戦場。クラナは此処で、大人チームに混じってトレーニングをしていた。
この陸戦場には、物理関係の事象を完全に再現する事の出来る魔法仮想建造物。レイヤー建造物による建物が大量に組まれており、お好みで建物の高さや大きさ、組み合わせなどを変える事の出来るおかげで、限りなく現実に近い仮想市街戦を行う事が出来る。
「ふぅ……」
[流石に全員が管理局。準備運動でも十分ハードレベルですね]
とりあえず此処までで既に一度食事で休んだ体をもう一度温めるのと、腹ごなしも兼ねての走り込みで陸戦場周囲を7周半(一周約4キロ)。それと此処からの訓練に備えての、格闘戦組は軽い組み手。射砲戦組はスフィア形成等による魔力チェックを行って、今に至る。
『まぁ、でもこのくらいならまだまだ!』
『はいっ!』
「くらな、どう?いけそう?」
「はい」
フェイトの問いに層答えて、クラナは周囲を見る。それをみて頷いたなのはが言った。
「それじゃあ先ず、スターズは私とスバル、ティアナのペアで
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