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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
フライングボディーアタック
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しのゲームなんて楽しそうなのを一人でやってたのかよ。」
「ずるい。」
「そうよ。そういう楽しそうなのは皆でやるべきよ。」
「そういうお前らも、悪人を裁くなんて楽しそうだし、十六夜もあの樹は何だ?絶対結構な相手とのゲームの賞品だろ。」
「水樹っていうそうだ。水が出るらしぞ。」
「じゃあ風呂には入れそうだな。」
「それは素敵ね。湖に投げ出されたから、お風呂には入りたかったところよ。」
「それは大賛成。」
「・・・もういいです。皆さんの性格については諦めましょう。サウザンドアイズに行って皆さんのギフトの鑑定をしてもらってきますので、ジン坊ちゃんは先に帰っていてください。」
「うん、行ってらっしゃい。」
===============
サウザンドアイズに向かう途中、飛鳥が道に植えられている木を不思議そうに眺めてつぶやく。
「桜の木・・・ではないわよね。今は夏だもの。」
「いや、夏っつっても初夏になったばかりだぞ。気合の入った桜が咲いててもおかしくないだろ。」
「・・・?今は秋だったと思うけど。」
「俺のところは冬だったな。」
話が噛み合わない四人は顔を見合わせて首を傾げる。
すると黒ウサギが、
「それはですね「あんたたちはそれぞれ違う世界から召喚されたのよ」
「へぇ?パラレルワールドってやつか?」
「近いですが、正確には立体交差並行世界理論というものですね。これについての説明を始めると何日かかかってしまうので興味がある方は自分で調べてみてください。」・・・音央さんは解りますが、鳴央さんに台詞をとられるとは・・・」
鳴央の性格が予想していたのと違い、黒ウサギは本日何度目かわからない驚きをした。
そんな話をしていると、割烹着の女性が看板を下げているのを見て黒ウサギがあわてて待ったをかける。
「まっ」
「待ったなしです。」
待ったをかけれなかった。
そのまま黒ウサギたちが言い争いをしているよそで一輝は音央と鳴央と話していた。
「ところで、サウザンドアイズって?」
「それ私も知りたい。鳴央は知ってる?」
「はい、知ってますよ。特殊な瞳のギフトを持つものたちの郡体コミュニティ。箱庭全土に精通する超巨大商業コミュニティです。」
「にしては、商売っ気が無くないか?」
「そうよね、閉店時間の五分前に客を締め出すなんて。」
「たしかに、それはそうですね。」
「う〜ん・・・軽く脅したらやってくれるかな?」
「追い出されるわよ。」
「追い出されると思います。」
「だよな〜。さて・・・」
どうするか、と続けようとしたところで大声が割り込む。
「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギイィィィィ!」
黒ウサ
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