暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第三十話『パートナー』
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ラウラは軽く頭を下げ、自室の方向へと歩いていった。スウェンは扉を閉め部屋内に戻る。


「誰だったの?」

「ラウラだ。タッグ戦の誘いだったが断った」

「そうだったんだ……ねえスウェン。僕の気のせいだったらでいいんだけど、ラウラの事避けてないかな」

「……どうかな、もしかしたらそうなのかもしれないし、そうではないかもしれない」

「理由は聞かないけど、ラウラはすごくスウェンの事慕ってるよ? それなのに避けてたら可哀想だよ……」

「……そう簡単にいかないものだがな」

「? 何か言った?」

「いや、何も」




/※/





「……隊長」


何故隊長はあの男を選んだ?

何故私を選んでくれなかった?

私が不甲斐無いから?

私があんな身勝手な事をしたから?

もうあの人は私を見てくれないのか?

もうあの人の下で役に立つ事は出来ないのか?

嫌だ……そんなのは嫌だ……!!


「隊長……私は……私は……!」




黒き少女は苦しみ続ける

憧れの男が自分から遠ざかる事に

苦悩を抱えたまま戦いのときは迫る。


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