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IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第三十話『パートナー』
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だ。利点と欠点は表裏一体だ。利点になることは欠点に、欠点になることは利点になることもある」

「なるほど……」

「そしてお前のたった一つの武装、雪片二型は状況を覆せる事の出来る。それこそ劣勢すらな」


スウェンはスプーンを置き


「それ故に相手はお前に注意を向ける。零落白夜発動時に攻撃を受けたら一たまりもないからな。だがこちらとしては片方に注目が集まった方が都合がいい」

「俺に注目が集まってる間に、スウェンが攻めるってわけだな」

「そうだ。実質前衛を任せることになる。お前には負担を掛けてしまうことになるがな」

「わかった、前は任せろ!」


意気込みは良し、とスウェンは僅かに笑みを浮かべる。


「まあ……お前は変なところでミスを犯すからな。油断はしないことだ」

「うっ……ぜ、善処する」

「それでいい。さて、これからの訓練について方針を決めるとしよう」









授業が終わりスウェン、シャルルは自室へ戻っていた。


「スウェンって何で何時もカレー食べてるの?」


シャルルの突然の質問にスウェンは表情一つ変えず


「特に意味は無いのだが」

「それにしてはほぼ毎日じゃないかな……」

「食べられればそれで良い。栄養をしっかり取れていれば種類など気にはしない」

「それじゃダメだよ? 食事は味を楽しむものなんだから」

「味……か。気にした事はなかったな」

「スウェンって変なところで常識無いよね……」

「……」


思いもよらぬ言葉に若干表情を曇らせるスウェン。するとノック音が部屋に響く。


「デュノア、ベッドに身を隠せ」

「う、うん」


シャルルは男装をしていない為、スウェンに言われたとおりベッドに体を倒し毛布を深くかぶる。スウェンはそれを確認するとドアへと近づき、ドアノブへ手をかける。


「誰だ」


扉を開けるとラウラが部屋の前に立っていた。


「た、隊長、夜分遅くに申し訳ありません!」

「……まだ夕方なのだがな。どうした?」

「え、えっと……その……」

「?」


珍しく吃るラウラを不思議そうに見るスウェン。ラウラは覚悟を決めたかのような表情で


「タッグトーナメント戦についてなのですが、よ、よろしければ私と一緒に出ていただけないでしょうか! 隊長と一緒なら必ず勝てると思うのです」

「すまない」

「え―――?」

「折角の誘いだが俺は織斑と出場することにした」

「お、織斑 一夏と……?」

「ああ。本当にすまないな、またの機会よろしく頼む」

「は、はい……そ、それでは失礼します……」



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