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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第四十章 戦場で踊る者達《3》
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した安全機器により全機器との繋がりを断たれ、同時に痛みも和らいだ。
 安全機器がなかったら当分の間、意識が途切れたままだっただろう。
 今は安全機器が他の機器との繋がりを断っているため操縦出来無いが、操縦者が安全と分かれば時間は掛かるが解除される。
 自分からやると決めた。なら、やってやる。
『操縦者の安全確認』
『安全機器解除』
『安全機器を除く、全機器との繋がり完了』
『操縦・可』
 正面に映し出される文字の列。
 現れ、古いものから消えていった。
 最後の文字の列が消えた途端、頭に強い痛みを感じると共に機体の操縦が可能となった。
 落ちる機体を持ち上げるように、加速機を噴かして立ち上がる。
『くそ、そう簡単に痛みは癒えないかあ』
 手で損傷した頭部を押さえ、上を向く。
 魔女に匹敵するであろう日来の魔法術師が、高く自分よりも上にいる。
 気付けば両の手は空で、何も握ってはいなかった。
 操縦が出来無い時にでも、両手に持っていた短機関銃と流魔刀が手から離れたのだろう。
 今はもう、地上に激突している確率は高い。
 だから武器は左右の脚型加速機|《レッグスラスター》に納めている三本の流魔刀と、武器装着部にしまっている長銃のみである。
 自分でやると言ったからには、やって見せると意気込む。
『どうやら復起したようだな』
『なんだ、じいさんですか……』
『なんじゃ! そのがっかりしたような言葉は! 心配だからと言葉を掛けようと思うたのに、全く、損したわい』
 内線で倉庫にいるであろう、じいさんが話し掛けてきた。
 映画面|《モニター》ではないため彼方の様子は分からないが、腹を立てているのは間違い無い。
 上を向いたまま、
『頭部の損傷は表面だけだと思います』
『内部が損傷したら機体の動作に不具合が生じるからな。それがないってことはそう言うことなんだろう』
『武器は流魔刀と長銃のみと……』
『いけるか? 無理なら武器を送るぞ』
『いえ、大丈夫です。騎神三機出しただけでも辰ノ大花の戦力は落ちてますし、更に騎神用の武器まで余計に使うとなれば後に困ります』
『ならいいが、無理はするなよ』
『了解』
 会話を終了した。
 それから少しの間を入れて、青の騎神は加速機を噴かし上へ飛んだ。
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