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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
チートナイト物語・四
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導師という魔法使いの一種だ》
『・・・魔法使い!?』

魔法使いというと真っ先に頭に浮かぶのは魔法使いサ・・・じゃなくてハリー・ポッター辺りが思いつく。夢と魔法と陰謀の世界に飛び込むためにレッツ9と4分の3番線!死の秘宝までちゃんと読み切った僕に死角はありません!

《残念ながらこの世界の魔導師というのは専らビームを飛ばすのが仕事だ。少年の言うような魔法使いでは断じてないだろう》
『がびーん!!』

その夢想をぶち殺す(ドリームブレイカー)。所詮すべては春の夜の夢に過ぎなかったみたいだ。正直ちょっとヘコんだ。

それはともかく身体検査です。結論から言うと割と早く終わりました。検査用に血を抜かれたときは必死に注射器の中身を見まいと顔を逸らしまくってお医者さんに笑われました。
注射自体はそれほど怖くないけれど、血はダメなんです。本当ですよ?


で、現在僕は診察結果を盗み聞きしています。何で盗み聞きかって?お医者さんが「何所にも異常はありませんでした」って言ったのに高町夫婦だけ「話がある」って呼び止めて僕だけ追い出されるなんて完全に何か隠してるじゃないですかーヤダー!・・・という事です。
耳をすませばほら、3人の会話が良く聞こえてきます・・・

[・・・明らかに人間のそれとは全く違う未知のDNAが検出されました。彼のヒトゲノムは89%が人間、残りは我々の知らない生物・・・です。一番近いのが”人狼”でしょうか・・・]
[しかし人狼でもない・・・と]
[日常生活には問題ないんでしょう?]
[ええ、それはもちろん。寿命や身体能力は我々”夜の一族”とそこまで変わりありませんよ]
[そうですか・・・取り敢えずそれを聞いて安心しました]

え、何それ怖い。というかヒトゲノムって高々数時間で分かる物じゃありませんよね!?っていうかこの世界ってオオカミ人間とか屍鬼(おきあがり)とかいるんですか!?今日からは狼少年ケンと名乗らなければいけないのかな・・・
あれですか、屍鬼驚異の科学力!という奴なんでしょう。たぶん。そうだと思いたい・・・僕の中のちっぽけな常識の範囲を守るために。常識は投げ捨てるものではない・・・あれ、良く考えたら一番常識的じゃない存在って僕じゃない?


結局二人は僕に真実を話そうとはしなかった。ただ・・・

「クロエ君、私たちは例え血が繋がってなくとも家族だよ。それだけは忘れないでくれ」

士郎さん、急にそんなこと言われたら流石に子供でも何かあったなと勘づきますよ?

「クロエ君、帰りに服を買いに行きましょう!!その髪飾もとっても似合ってるしきっと女物の服でもイケ・・・じゃなくて服がないと不便ですもの!」

桃子さん・・・欲望が口の端から洩れかけてます。もう少し自制しましょうね?しかしそのポ
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