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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
チートナイト物語・四
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突然ですが、僕ことクロエはこの後病院に行くことになりました。
何でも僕の身体におかしい所がないか、一度大きな病院で検査するそうです。この前病院でやった物よりも本格的にするらしいです。
Q,何で検査するん?
A,お前の身体はおかしい
・・・はい、朝のチャンバラごっこでつい調子に乗って発揮しちゃった騎士パワーのせいで疑いをもたれたっぽいです。チャンバラの後で確認したらゼルギウスさん曰く”月光”というすんごいスキルをを無意識にバンバン使用していたから攻撃の威力がありえなことになってたらしいです。小柄で怪力なんて存在するのは2次元だからこそ許されるもの、3次元に居たらバケモノですやん。
『だって体が自分の思い通りに動くから楽しくってついちゃっかり・・・』
《確信犯ではないか》
『だって・・・喘息で体が弱かったから、運動は全然できなかったんだもん』
《む・・・それで、か》
激しい運動など以ての外、周囲に蝶よ花よと周囲(愚物を除く)に保護されまくっていた僕は運動らしい運動をさせてもらえることがなかった。おまえにはわかるまい、グラウンドを眺める事しか出来なかったこの僕を通して出る力が!ちなみにその力は愛しさと切なさと心弱さが1:5:4の割合で詰まっている。
《とはいえ、だ。少年の身体はもはや普通ではない。漆黒騎士を抜きにしても身に余る力を持っていることは自覚して・・・》
『固すぎずに程よい柔らかさを保った半熟の黄身・・・その表面に箸で軽く裂け目を入れ、甘めの旨口しょうゆをひっかける様にたらり・・・敢えてしょうゆから遠いところから黄身に箸を入れ、醤油の甘辛さと黄身のまろやかさの比率が”黄金比”になる部分を見極めながら、ゆっくりと白身から黄身を分離させる・・・そしてそれをッ!まだ何も塗っていない焼き立てトーストの上に乗せッ!!丸ごとガブリ!パンのカリッとした表面、しょうゆ、半熟卵の三つが揃って初めて生まれる三重奏!そしてその直後に口に流し込む牛乳の冷たくも口当たりのいい微かな甘味で舌をリセットッッ!!!イッツパーフェクト・・・素晴らしい連携・・・!』
《・・・食事が終わったら真面目に話させてもらおう》
ゼルギウスさんには悪いけど、今の僕は朝ごはんに夢中である。といってもトースト、スープ、目玉焼きと添えつけの野菜といういたって普通の食事だが。
それにしてもこの目玉焼きは素晴らしい。黄身は先ほど申した通り、白身も形を崩さず程よい硬さで仕上げてあるし、卵自体もかなり新鮮なものを使っていると見た。そしてなによりも―――
「メジャーな濃口醤油じゃない・・・これは多分昆布ダシを使ったダシ醤油・・・濃口の鼻につく独特の強い香りがなく、むしろ甘味が強めで醤油の色自体も皿の模様が透けてみえる透度があり、あっさりした後味がしつこくない
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