暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
無印〜A's 空白期
21話:宿題?ナニソレオイシイノ?
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事はいいのか?

「大丈夫、今そこまで混んでないから♪」
「勝手に人の心読まないでくださいよ……」

はぁ、とため息をつく。昔からそうだよな、この人。ある意味怖い……

「そうだ!三人共、夏祭りに浴衣で行ってみたらどう?」
「「「それいい!!」」」

と、桃子さんの提案に身を乗り出して反応する三人。あぁ…そんなキラキラした目をしないでくれ…俺には眩しすぎるよ……

「アタシはパパに頼めばあると思うし…」
「私のも一着ぐらいはある筈…」
「お母さん、私のは…」
「大丈夫!いいのがあるわよ♪」

そして今度は桃子さんも混ざって話し始めてしまった。はぁ…また一人だ……

(……まぁ、こういうのも…ありかな…)

キャイキャイと楽しく話すなのは達を見て、俺は静かに微笑みながらそう思った。

「何よ士。勝手に笑って、気持ち悪い」
「ふざけてんのか、てめぇ…?」
「まぁまぁ…」


















ともかく、そういう訳で夏祭りに行く事になった訳ですけど……

「遅くね…?」

翠屋の前にて待ち合わせの筈なのに、俺以外誰も来ていないとは。アリサはともかく、真面目なすずかはおろか、すぐそこにいる筈のなのはまで来ないとは。

「たく……待つ事自体は嫌いじゃないからいいんだが…」
「士く〜〜ん!」

その声と共に手を振やってくる影。紫色の髪が走るたび揺れている。あれは……すずかだな。
俺の目の前につくと同時に、膝に手をついて肩を上下に揺らしている。

「ご、ごめんね……浴衣着るのに時間かかっちゃって…」
「あ、あぁ…大丈夫、大丈夫…」

ちょっと乱れた髪を整えながらそう言うすずか。
今のすずかの浴衣は、紫を基調としたものに、白い花…名前はわからないが、とにかく白い花がいくつもプリントされているものだ。腰には白の帯。

まぁ、なんと言いますか……

「似合ってるな、紫ってお前らしい」
「そ、そう?あ、ありがとう…」

俺の言葉に、すずかは少し顔を赤くして俯いてしまう。
そんな会話をしていると、俺達の横に黒いリムジンが止まる。うん、この車は、あれだな。
止まった車のドアが開き、オレンジ色の何かが出てくる。

「フフン…」
「アリサちゃん!」
「遅ぇぞアリサ。もっと速く来いよ」

出てきたのは勿論アリサだ。腰に手を当てて女子らしからぬ、仁王立ちにも見える立ち姿をしている。

「…………」
「……何か言う事ないの…?」
「あ…?」

少しムッとした顔で俺を睨んでいるアリサ。なんか言えと言われても…なぁ……

「似合ってるとかなんとか言いなさいよ!」
「あぁ、そういう?」

指を指し、少し顔を赤くしなが
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