第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第34話:身勝手とか言うな……放任主義なんだよ!
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挑もうって言うのか? 止めておけよ……痛い思いをするだけだぜ。それより俺が気持ちい思いをさせてやるから、服脱いで股を開けよ(下品な笑)」
うふふ……どうする、この馬鹿?
“ボキッ”とやってベホマかな?
それとも“ゴキャッ”としてからのベホマですかねぇ?
(ゴスッ!)「ゴチャゴチャうるさいわね! 洞窟に行った事があるのなら、私達を案内しなさいよ」
俺が妄想の中でこの馬鹿を痛めつけていると、頑丈そうな鎧を着込んだ筋肉馬鹿の鳩尾に、強烈な正拳突きを打ち込むアリーナ……鎧をヘコませて、筋肉馬鹿を蹲らせる。
「お、おいゴンザレス……だ、大丈夫か!?」
剣士君が慌てて筋肉戦士馬鹿君の鎧を脱がせ、背中を擦って労っている。
他二人の魔法派は、顔面蒼白でブルってる。
「あ、あの勘弁してください……僕達、先程まで『パテギアの洞窟』を探検してたのですが、モンスターが強すぎて逃げてきたんです……もうあの洞窟には近付きたくない(涙)」
すげー……そんなボロ負け精神状態で女をナンパしてたんだ。
「うるさいわね! そんな事知らないわよ……私が居れば問題ないのだから、アンタ達は大人しく私を案内しなさいよ! 種を手に入れたら、根っこを少しは分けてあげるから、グダグダ言ってないで案内しなさい!」
「あ、あの……俺達二人は魔法での戦闘が専門なんです……もう魔法力が底を尽きてしまって、戦闘では何の役にも立てそうにありません。ここに残っても良いですか?」
気の弱そうな魔道士君が、恐る恐るの口調で暴君に問いかける。
「はぁ? どうせ魔法力全快だって、たいした役には立たないでしょ! 荷物持ち要員なのだから、大人しく付いてきなさいよ! 断ったらブッ飛ばすわよ!」
あはははは……よ〜し、これからは“タイラント・アリーナ”ってコッソリ呼ぼう。
と、まぁ……
そんな訳で、洩れなくベソかき4人衆と共に、お目当ての『パテギアの洞窟』へ辿り着いた俺達。
「俺達ここまでで良いでしょ!?」と逃げ腰の4人に「荷物持ちがこんな所で引き返してどうすんのよ!?」と、暴君節全開のタイラント・アリーナ様(笑)
総勢6名で洞窟内に入り、早速後悔を口に出したのは……
「寒ー! 僕帰る。寒いからお家帰る!」
ベソかき4人衆ではなく、寒さに弱い俺なのさ!(テヘ?)
返事を待たずに踵を返す俺。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! この洞窟の奥に、クリフトを助ける『パテギアの種』があるのよ! 寒いだけで帰れる訳ないでしょ!」
「いやぁ〜……僕には関係ないし。クリフトがどうなろうと興味ないし。寒いの嫌いだし!」
「な、何言ってるのよ!? 危険な洞窟に私を一人残して帰る気? 身勝手しぎるんじゃないのリュカ!?」
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