第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第34話:身勝手とか言うな……放任主義なんだよ!
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ないんだから! あのオッサンだって、本当は直ぐにでも種を取りに行きたかったんだよ!」
「う……うむ……そうか……」
「それでリュカさん……貴方はパテギアの種の情報を仕入れたのに、何で此処に留まっているんですか?」
「え? ……だってあの洞窟 寒ーんだもん!」
留まっている訳ではない。
一度行ったが戻って来たんだ!
「何じゃ、一度は赴いたのか!?」
「うん。でも寒ーから帰ってきた……先ほど」
ホント先ほど……
「先ほど!? では姫様は何処に?」
「何処って……種を探してるよ」
何が疑問なんだ?
「待て待て待て……お前は寒いからと言ってソレッタに戻ってきた。しかし姫様は種を探してる……」
「うん!」
俺は明るく返事をする。
「キ、キサマー! 姫様一人を危険な洞窟に置き去りにしてきたのか!?」
「違うよ。一人じゃなく、自称勇者一行が一緒だよ。頭の悪そうな四人組がアリーナと一緒に、パテギアの洞窟で一緒に種を探してるよ」
「誰じゃ其奴等は!?」
「あ、うん。説明するとね……」
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(ソレッタ王国=数時間前)
俺とアリーナは辿り着いたばかりのソレッタ王国を探索し、畑仕事をしている貧相なオッサンがこの国の王様である事を突き止めた。
そして『パテギアの根っこ』が既に全滅しており、モンスターの居る『パテギアの洞窟』に保管してある『パテギアの種』を手に入れなければ、根っこは入手できないと知る。
「よーし、じゃぁこのまま洞窟へ赴いて、パテギアの種を手に入れちゃいましょう!」
俺的には面倒臭い事この上ない事態なのだが、愛しのクリフトのため『パテギアの種』入手に燃える少女のテンションがウザい。
するとそこに、4人組の頭の悪そうな集団がボロボロのヨレヨレ状態でソレッタに入ってきた。
「お、こんな田舎に美少女が居るぜ! よう嬢ちゃん、俺と宿屋で○○○しねーか?」
中でも一際馬鹿丸出しが、アソコ丸出しにしそうな勢いでアリーナをナンパし始めた。
「はぁ? 邪魔よ馬鹿共! 私はこれからパテギアの種を手に入れる為、忙しいの……アンタら馬鹿共の相手をしている暇は無いのよ!」
可哀想に……一人の筋肉馬鹿の所為で残りの面子まで馬鹿者扱いされている(笑)
ちなみに……戦士っぽい筋肉馬鹿の他に、真面目っぽそうな細身の剣士と、インチキ臭そうな僧侶系のオッサンと、大袈裟なローブを着込んだ気の弱そうな魔道士系の若者で構成されたパーティーだ。
何処からどのくらいの距離を冒険してきたのかは解らないが、ここら辺のモンスターごときで身形をボロボロにしているようじゃ、実力の方は期待できない(笑)
「おいおい……お嬢ちゃんとそっちの優男だけで、俺達が断念した『パテギアの洞窟』に
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