高町さんの部屋にて…その2
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話だな」
そげキングは所詮フィクションの人物……見つけるのは不可能だ…
この世界がワンピースなら別なんだろうが……リリカルなのはだし。
「そっか……確かに、何年も前に転移した人を見つけるのは無理だね…」
そう言って、スクライアは残念そうな顔をする……。
多分、そげキングを見つけれる可能性でも考えていたのだろうな……
まぁ……見つける事は最初から無理なのだが…。
「え、えっと……そろそろ喉が渇いたよね?
私、ユーノ君と一緒に一階に行って、飲み物もって来るね」
高町さんは唐突にそう言い、スクライアに手を伸ばし、スクライアを手の平に乗せる。
恐らく、この部屋の空気が重くなっているのを察して気を利かせてくれているのだろう。
「悪いね……高町さん」
「にゃはは……気にしないでいいよ」
そう言って、高町さんは苦笑いをしながらこの部屋を出て行った。
階段を降りる音が聞こえてくるのを確認し、俺は胡坐を掻いた状態で両腕を後ろに回す
そして、天井を見上げて『はぁ〜』とため息を溢す。
ため息を吐いたのは、別にさっきまでの会話が嫌になったとかではない
……まぁ、疲れはしたが…。
このため息は先ほどワンピースの動画を思い出し、恋しくなったからである……
しかし、当然の事ながらこの世界に、ワンピースという漫画やアニメは存在しない。
「あぁ〜観てぇな……ワンピース…」
一人しか居ないこの部屋で、俺は叶わぬ願いを愚痴るのだった。
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―――ガチャリ
「おまたせ〜」
その掛け声と共に、高町さんとスクライアは戻ってきた。
高町さんは飲み物(恐らく、オレンジジュース)の乗ったトレーを持ち
スクライアは高町さんの肩に未だ乗っている状態だ……。
スクライアは何か仕事をしたのだろうか? と思い、ついつい視線はスクライアへ
「? どうしたんだい、神田?」
「……いや、何でもない」
そう言い、俺はスクライアから視線を逸らす…。
どうやら、少々観すぎていたようだ。
そう考えている間に、高町さんは氷の入ったコップに飲み物を”トボトボ”と注いでゆく…。
「はい、神田君」
「お、ありがとう」
高町さんから手渡されたコップを口に付け”ゴクゴク”と飲み乾す…
あれだな、喉が渇いていたからより一層美味し感じるな。
「あ、神田君、お代わりいる?」
高町さんは首を傾げながら聞いてくる。
『普通こういう人様の家で出た物は遠慮すべきなんだろうが…』
そう思いつつも、コッ
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