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アンドレア=シェニエ
第二幕その一
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た。
 思いの他要領がよく子供の頃はあまり勉強をしなかった。その為学問には疎かったが頭の回転は早い女性であった。
しかしそれは夫を助けるものではなかった。
「確かに彼等は浪費しただろう」
 連日連夜の舞踏会、それを彩る宝石や衣装。どれもがみらびやかなものであった。
「だが彼等は果たして断頭台に登るようなことをしただろうか」
 彼はここでもジャコバン派の言うことを信じてはいなかった。
 王妃の裁判の際彼等は王妃に冤罪を被せた。それも王妃が自らの子に淫らなことを教えたという破廉恥極まる冤罪をだ。それを聞いたシェニエは人知れず憤慨した。

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