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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
A CAPTIVE TITANIA C
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「一輝さん・・・」
「?なに?」
「・・・これから、あれをやるときは一言、言ってください。」
「・・・了解。ごめん。」
鳴央のぐったりとした様子から、一輝は本の少し反省した。
「さて、ここなら声が聞こえると思うんだけど、どう?」
「・・・はい、聞こえます。確かにこれは音央ちゃんの声です。」
「じゃあ、行こうか。」
「はい。」
一輝は目の前にある最後の茨の壁を切り裂き、その先へ歩いていく。
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「ごめんなさい。ごめんなさい。私のせいで、私なんかのために・・・」
一輝たちの目の前で、茨の中に捕まっている少女が目を瞑り、涙を流しながら繰り返しそうつぶやく。
「なあ鳴央、もしかして・・・」
「はい。私たちに気づいていないんだと思います。」
「・・・あんだけ派手にやっといて?」
「神殿の扉が開いたときに、生贄が来たと思ったのかと・・・」
「そうか。なら・・・」
一輝は茨の中の少女に近づき、
「え〜っと・・・俺は別に生贄になってないぞ?」
「!?え?うそっ!?」
「そんなに信じられないか・・・」
「う・・・うん。」
「じゃあ信じろ。ここまで来れてんだから。」
そこで一輝は一泊おき、自己紹介を始める。
「俺は寺西一輝。今日箱庭に召喚されたばっかりの人間。一輝って呼んで。」
「え、ええっと・・・私は
六実音央
(
むつみねお
)
。私も音央でいいわ。」
「じゃあ音央、君がティターニアだよね?」
「ええ。そうだけど・・・一輝はなんでここに?」
「?べつに。ただ『A CAPTIVE TITANIA』に挑戦しただけだけど?」
「・・・“契約書類”は読んだ?」
「もちろん。」
「じゃあなんで・・・」
「挑戦したのかって?」
「ええ。」
「簡単だよ。一つはギフトゲームをやってみたかったから。」
「そんな理由で挑戦するにはリスクが高すぎるでしょう!」
「?そうかな?捕まらなければいいだけだし。」
「捕まった場合のリスクを言ってるのよ!」
「その場合はそうだな。でも、理由はまだある。」
「・・・その理由は?」
「友達の鳴央が困ってたから。」
「そう、鳴央が・・・」
「あと、今出来た理由が一つ。」
「・・・それは?」
「新しく出来た友達の、音央が困ってるから。」
「っ!?」
「以上の理由から、俺はこのゲームに挑戦してるし、このゲームを何が何でもクリアして、二人を助ける。」
一輝はそう、はっきりと宣言した。
===============
「・・・そう。絶対にやめる気は無いのね?」
「ねえな。」
「・・・解ったわ。じゃあ私の後ろにある
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