暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
初の黒ウサギ弄り
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「んで、なんか異世界に召喚されたみたいだが何で誰もいねえんだ? 普通招待状にかかれてた箱庭ってのを説明するやつがいるんじゃないのか?」
「勝手に呼び出したのだからそうするべきなのでしょうけど、ずいぶんと落ち着いているのね。」
「状況がまったくわからないんだから落ち着いて考えるしかねえだろ。」
「・・・この状況で落ち着きすぎてるのもどうかと思うけど・・・」
《まったくです。これでは出て行きづらいではないですか・・・》黒ウサギは心の中で突っ込みを入れた。
「まあまあ三人とも、腹が減っては戦はできぬというし魚でも食わない?釣れたてが焼けたぞ。三毛猫には生な。」
『「「「ありがとう。いただきます。」」」』
「って、落ち着きすぎでございますー!!出て行きづらいではありませんか!!」
黒ウサギはつい突っ込みを絶えられず大声を出しながら茂みから出てきた。出てこれてんじゃねえか。

ちなみに一輝は《やった、突っ込みキャラだ!!》とさっき望んだことがかなって喜んでいる。

「お、やっぱそこにいたのか。」モグモグ。
「何だ、貴方も気づいていたの?」モグモグ。
「当然。そっちの猫抱えてるやつも気づいてたんだろ?」モグモグ。
「・・・風上にたたれたらいやでも解る。一輝は?」モグモグ。
「気づいてたから無理やり引きずり出すために魚を焼いた。ついでに、においが向こうに行くようにした。」モグモグ。
『小僧、やること意外と容赦無いんやな。』モグモグ。

「とってもおいしそうにモグモグしながらしゃべらないでください!!うらやましいじゃないですか!!黒ウサギにもください!!」怒りよりも食欲が勝った。とっても物欲しそうに魚を見ている。

「はい、どうぞ。釣りたて焼き立てだ。」
一輝は焼き魚を渡した。もともと黒ウサギの分も釣っていたのだ。

「ありがとうございます。いただきます!!」モグモグモグモグ!!

黒ウサギは夢中で魚を食べ始めた。そして、黒ウサギが出てきてから、ずっと興味深そうに黒ウサギのウサ耳を見ていた耀が隙ありとばかりに黒ウサギの背後に立ち、黒ウサギが魚を食べ終わると同時にウサ耳の根もとをつかむと、思いっきり引っ張った。

「ふう〜ご馳走様で、って、何をするんですか!?触るまでなら黙って受け入れますが引っこ抜きにかかるとはどういう了見ですか!?」
「・・・どうなってるのか気になった。つまりは、好奇心。」
「問題児にもほどがあります!」

「へえ、そのウサ耳は本物なのか。」
「・・・じゃあ私も。」
春日部のやっていることをとても楽しそうに見ていた十六夜が右から、やっていいのか判断できなかったが、最終的には好奇心が勝った飛鳥が左から思いっきりウサ耳を引っ張り、黒ウサギの悲鳴が近隣にこだました。

ちなみに、一輝はその様
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ