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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
問題児たちとの出会い
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う・・・どうにか間に合った。一応確認しとくか。えーっと・・・携帯とICレコーダーは・・・両方とも動くな。これで、万事解決。》してねえよ。まだ、何で呼び出されたのかすらわかってねえだろ。
そんなことを考えながら起動させたICレコーダーのイヤホンを左耳に入れていると(基本的に量耳には入れないのだ)一輝の耳に「にゃー!にゃー!」と少しあせったような猫の鳴き声が聞こえた。なので一輝は少し自分の聴覚をいじると、その鳴き声に耳を傾けた。
『お、お嬢!溺れる!溺れてまうー!!』
なんか足元にいるみたいだし、ほっとくと本当に溺れ死にしそうだったので、一輝はしゃがんでその三毛猫を拾い上げた。
「おーい。大丈夫かー?なんだか歳いってるみたいだし、こんなスカイダイビングしたらだめだろ。今いくつ?」
『うるさい!わしも年取りたくて年取ったわけでも、やりたくてスカイダイビングしたわけでもないわ!!』
「よし。そんだけ元気に文句が言えるなら大丈夫だな。えーっと・・・この猫君の?」
そんなことを三毛猫と話しながら陸に上がると、なにかに驚いたようで、目を丸くしてこっちを見ている女の子に聞いた。すると
「・・・・・・・う、うん。私の友達。ありがとう。」
「どういたしまして。」
そして俺はその子に猫を渡しながら一緒に落ちてきた二人に目を向けた。
「ったく、普通、急に空に投げ出すか?場合によっちゃその場でゲームオーバーだぞ。まだ石の中に呼び出されたほうがよっぽど親切だ。」
《石の中に呼び出されて、そっからどうやって出るんだよ・・》
「・・・・・・。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
《よかった。俺がおかしいわけじゃないんだ。》
「俺は問題ない。」
《ないのか!?》
「そう。身勝手ね。」
《その程度のリアクションで済むのか!?》
二人の男女はフン、と互いに鼻を鳴らして服の端を絞りだした。
《・・・よし。疲れるからこれからはいちいち突っ込むのはやめよう。きっと、突っ込みキャラが現れる。》現実逃避である。
そんなことを心の中で決めながら一輝は空間に穴を開けてそこからタオルを四枚取り出すと、それをさっき言い争っていた男女にむけて、
「言い争いなんかしてないで一回落ち着け。後、風邪ひくからタオルどうぞ。」
「おっ、サンキュー。」
「ありがとう。」
二人ともお礼を言うと一輝からタオルを受け取り、髪などから拭き始めた。
「はい、そっちの君も。君の分と三毛猫の分で二枚。」
「・・・ありがとう。」
茶髪の女の子もお礼を言うとタオルを二枚受け取り、三毛猫を拭き始めた。
いや〜、常に持ち物を空間に穴を開けて全部持ち歩いててよかった。
「さて、まず間違いないだろうが、お前らにもあの変な手紙が
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