第12話 子供は遊ぶ時は何時だって本気
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敵は悪魔のヒビビンガー帝国 倒せ悪の首領プロフェッサーハブ!
燃えろ! 燃えろ! 燃えろ燃えろ燃え上がれ! 僕等のとと子ちゃん
「とと子ちゃぁぁぁぁぁぁん!」 「は〜〜い」
ect……
とまぁ、こんな感じの歌であった。それを歌い切った後のフェイトは偉く疲れていたと言える。
(は、ハードだった。歌のテンポが速い上に歌自体が何か滅茶苦茶と言うか悪ふざけから出来たみたいで凄く歌い辛かった)
等とまぁ、作詞作曲した人に対して無礼極まりない事をほざくフェイト。そんなフェイトを他所に次なる曲を入れだすなのは。まだまだ元気爆発中であった。
***
そんなこんなで辺りはようやく暗くなり出し、外を歩く人も殆ど居なくなった頃、フェイトとアルフは外を歩いていた。因みになのはは居ない。散々お昼の内に遊びまくった為に夜になった時には疲れて眠ってしまったのだ。返ってその方が都合が良い。下手に一緒に居ると危険に巻き込んでしいたくないからだ。
それに、戦闘経験の無い彼女がうろついていると返って闘い難い。
「どうだった。あの子と遊べて」
「うん、とっても楽しかった……あんなに楽しかったの、多分初めてだよ」
「そうか、そりゃ良かった」
その時のフェイトの顔は今まで見た事ない位に輝いていた。この世界に来て恐らく初めて見る顔だろう。今までジュエルシードを集める使命を優先にしていたが為に他の事には全く手が回らないのが常だった。その為、食事もほぼ出来合いので済ませる毎日で、同年代の子と遊ぶ時間すらない。そんな日常が当たり前だと思っていた。
だが、なのはが来てからその日常が覆されたのだ。そのお陰かフェイトの顔色も日に日に良くなっているのが分かる。
アルフにとっては嬉しい事でもあった。
(あの子が来てからフェイトはどんどん元気になっていく。本当、あの子には大助かりだよ)
内心なのはには大いに感謝していた。自分で出来なかった事を半ば無理やりだがやってくれたのだから。だからこそ、あの子を……なのはをあんな駄目人間に渡す訳にはいかない。どんな手を使っても守り通さなければならないのだ。
「行くよ、多分此処にある」
二人が降り立ったのは温泉宿の庭にある小川をまたぐ橋の上だった。其処に降り立つなり、フェイトは手を翳し呪文を唱え出す。
川に魔方陣が浮かび、水しぶきが舞い上がる。その水しぶきと共に姿を現したのは青い宝石ことジュエルシードであった。
「ビンゴ! 流石私のご主人様」
「良かった、まだ起動してない」
どうやら間に合ったようだ。安堵し、それをバルディッシュで封印する。これでもう此処には用はない。後はなのはを連れて此処を離れる
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